エアーガンを使った射撃を行うに当たり、スコープやドットサイトといった光学機器を購入する際に、どの製品を買えば良いのかわからないという初心者の方は少なくないことと思います。
とりあえずそれっぽい雰囲気があれば・・・と、数千円の商品を購入して、クオリティの低さにがっかりしたというケースも多いことでしょう(経験者は語る)。
今回は先ごろ入荷しました、
SIGHTRON、
VORTEX、
東京スコープ という、弊社が自信を持ってオススメする一流メーカーの各種光学機器を軽くご紹介してみたいと思います。
まずはこちら、
SIGHTRON 製、
TR-X 1.75-4.5X32 CQB MD からご紹介しましょう。
その名の通り
1.75 倍 ~ 4.5 倍 という低倍率スコープで、お値段も手頃になっていますが、メーカー独自の厳しい基準をクリアしており、実銃対応も可能な本格的製品です。
電動ガンに載せた場合のイメージはご覧の通りです。モデルは弊社製品、
BATON airsoft UDR-15 RYUSOKU-AEG ですが、いわゆる CQB サイズのアサルトライフルに取り付けてちょうど良いバランスになる感じですね。
さて、このスコープで標的を狙った時の実際の見え方についてですが、弊社
BATON Range 内の
30 m レンジにて撮影してみました。
まずは 1.75 倍にて、30 m前方に設置した、直径 30 cm の標的の見え方です。
カメラのレンズを通しているので、肉眼とは若干違うかもしれませんが、この倍率でこの距離を狙い撃つのはちょっと厳しい印象ですよね。
1.75 という倍率は、10 m 程度の距離で素早く正確な射撃を送り込むのが正しい使い方でしょう。
4.5 倍で同じ表的を狙うと、このような見え方になります。相手が静止していてくれれば、ヘッドショットも充分狙える倍率と言えますが、
1.75 ~ 4.5 という倍率のスコープはやはり 20 m までのミドルレンジ、つまりインドアサバゲーフィールド等での使用に適していると思います。
お次は同じ
SIGHTRON 製のスコープ、
TR-X 3-9X40 MD です。
その名の通り
3 倍 ~ 9 倍 という高い倍率のスコープですが、やはり実銃対応可能の堅牢な設計でありながら、何と先の
TR-X 1.75-4.5X32 CQB MD と同価格というお買い得な製品なのです。
BATON airsoft UDR-15 RYUSOKU-AEG に載せた際のイメージはこちらです。ちょっとだけ大ぶりになっているものの、さほどの違和感はありませんよね。
尚、当記事にてご紹介のスコープ 2 種にはマウントリングが付属していないので、チューブ径 1 インチに適合するマウントリングを別途用意する必要がございます。
そして、先と同じ30 m前方に設置した直径 30 cm の標的を、3 倍で狙った際の見え方がこちらです。先の 4.5 倍とあまり変わらない印象ですね。
尚、レティクルの中央付近に目盛りが刻まれているように見えますが、これは
MIL-DOT というもので、等間隔に小さなドットが並んでいるのです。
このドットがあることで、対象までの距離が計算出来るという理屈になっているのですが、ここでは話が長くなり過ぎるのと、私自身しっかり理解出来ていないので(汗)、興味がある方は
ハイパー道楽様 掲載の
こちらの記事 をご覧になってくださいませ。
こちらは 9 倍での見え方です。先に解説したMIL-DOTがよりはっきり見えますが、ここまで来るともう好きなところに好きなように撃ち込める感じがありますよね。
もちろん、倍率が高ければ銃の揺れも増幅されて見えるため、正確な射撃を行うにはそれなりの知識と技術も必要となって来ますが、主に屋外フィールドでプレイされているサバゲーマーの皆様や、エアガンでの遠距離射撃を楽しまれている方には、最適なスコープだと思います。
さてここからは、いわゆるマイクロドットサイトのご紹介です。
こうした小型のドットサイトも、数千円で購入できる品物が広く出回っており、用途によっては必要充分な性能を持つ製品もあるようですが、
BATON airsoft CO2GBB シリーズ の
BS-HOST や
BS-STACCATO、
BG-17 といった、ドットサイト搭載可能機種での使用はお勧め出来ません。
何故なら、CO2GBB の俊敏なブローバック動作と強烈なリコイルショックに耐えられず、数発撃っただけでドットが点かなくなる等のトラブルが発生する可能性が非常に高いのです。
そういった理由から、以下にご紹介するドットサイトは高価な部類になるのですが、CO2GBB のハンドガンに搭載(スライドへの取り付け)して、サバゲーやシューティングにガンガン使いたいとお考えの場合は、この価格帯の製品が必要になると考えていただければ幸いです。
というわけで、弊社がオススメする小型ドットサイトのひとつ目、
VORTEX 製 VIPER RED DOT です。
画像は付属のピカティニーマウントに搭載した状態で、いわゆる 20 mm レールマウントに装着することも可能となっています。
ドットのサイズは
6 MOA と大きめの設定で、瞬間的な視認性に優れているため、近距離での戦いやスピードシューティングに適していると思います。
ハンドガンのスライドに取り付ける場合は、画像のようにピカティニーマウントを取り外します。電池は本体裏側に収納されており、電池交換を行う場合はマウント、またはハンドガンスライドから取り外す必要がある構造です。
ドットサイト単体になると、非常に薄く、背の低いデザインなのがわかりますね。
BATON airsoft 製 BG-17 CO2GBB に、
01 番 Doctor ピッチの MOSプレート を介して取り付けた状態がこちらです。いわゆるポン付け可能なのが嬉しいですね。
ただし MOSプレートへの取り付けには、
M3×8mm のネジが 2 本と、ワッシャー 2 枚 を別途用意する必要があります。
尚、
「Glock MOS Screw」と書かれた袋に入ったネジが 2 本付属していますが、MOSプレートに固定するにはちょっとばかり短く、リコイルで吹き飛んでしまう可能性が考えられますので、使用は避けた方が良いでしょう。
最後はこちら、
東京スコープ 製 XT-4 ドットサイト です。
1970 年から光学機器をひとすじに作り続けて来た老舗メーカーである東京スコープさんの製品は、実銃を所有するシューターやハンターの方々にも愛用者が多く、その信頼性の高さは値段以上のものであると断言出来ます(かく言う私、デイヴ金子も東京スコープ製ドットサイトを愛用しています)。
先の
VORTEX VIPER 同様、マウントベースが付属しており、画像はありませんが、樹脂製のカバーと六角レンチが大小2本付属します。
尚、ドットのサイズは
4 MOA で、幅広い用途での使い勝手に優れています。
BATON airsoft 製 BG-17 CO2GBB に、
03 番 C-More ピッチの MOSプレート を介して取り付けた状態がこちらです。尚、MOSプレートへの固定には、
M4×10mm のネジが 2 本、別途必要になります。
先の
VORTEX VIPER に比べると、ちょっと背の高い印象がありますが、それには理由がありまして・・・
電池の収納がサイドローディング式になっており、ドットサイトをスライド(マウント)に装着したままでの電池交換が可能なのです。
実銃対応の堅牢なドットサイトとはいえ、やはり一度取り外してしまえばゼロインは狂ってしまうので、これは嬉しい仕様ですよね。
以上、この度入荷しました実銃対応可能の本格的スコープとドットサイトのご紹介でした。
スコープにつきましては、価格と性能のバランスが非常に優れているため、どなたにもオススメ出来る商品ですが、ドットサイトの方は主に価格の面でなかなか導入に踏み切れませんよね。
ですが先にも申しあげた通り、
CO2GBB に装着するなら、実銃対応品以外の選択肢はありません ので、憧れのキャリーオプティクスでガンガン撃ちたいとお考えのユーザー様は、ご検討のほどをお願いいたします!