「バットン、どーしたぁ!」
って、イチローハウス ホキマレンジで練習しているとき、1日に何回かはイチローさんに驚かれました。
「
ジョッシュ・タカ、ときどき武蔵」みたいなもので、自分もたまーに超絶に上手くいくストリングがあるわけで、「たまに」だからイチローさんも驚くんですw そういう上手くいったときはスンゴク気持ちよくて、これがまたWCSの魅力なわけです (^_-)-☆
でも、マリポサピストルクラブWCSローカルマッチ当日、自分はイチローさんを驚かせっぱなしでした。
…結果、104″06!
今回、自分のWCSの練習タイムは、
113″05、
120″25、
113″91、
112″90、
111″76、そして試合前日は
117″27で、良くて111秒、失敗すると120秒を越えてしまい、一回も110秒を切ったことはありませんでした。
「バットンはまずは110秒切りを目指して、現実的に可能な線で、いつか105秒切り出来るように練習しなさい」というレベルだったんです。それがマッチ当日、いきなりの104秒… この
『マリポサの奇跡』の模様をお届けしましょう!
「朝5時起床、7時発」 マッチ当日、サマータイムに切り替わる日であり1時間時間が少なくなります(夜中の1時がいきなり2時になります)。なので、実質、朝4時起床です。
前夜は21時就寝ということだったので、自分も早々に寝袋にもぐりこんだのですが、なかなか寝付けませんでした。「このままサマータイムの切り替わりを見ようかな」って思った0時過ぎ、ようやく眠りに落ちたようで、気づいたらイチローさんが起きだしてお湯を沸かしていました。
早朝、ガンチェックのための試射をしてから出発するというので、6時半にはホキマレンジに降りたのですが、まだ陽は上らずこの暗さ…

そりゃそうです、実質まだ5時半なんですもの (^^ゞ でも、イチローさんのタコマとレンタカーのインフィニティG37の2台でストレートスチールとワイルドバンチの2ステージを照らして、イチローさん、石井健夫さん、ジョッシュ・タカさん、そして自分の4人で試射を強行!
マッチ前日、自分のタイムは117秒を超えました。ここにきて、力んでしまいフリンチが頻発。ターゲットを外すミスが多くなってしまったのですorz
特に
『ワイルドバンチの2枚目』、初弾で右端のラクタングルを撃ってから、一番左端まで飛んで12インチプレートを撃つのがメッチャ苦手で、計測では5ストリングすべて2枚目を外し、苦手意識が刷り込まれてしまいました…
そこで、昨日の夕方はひたすらフリンチ対策、ダミーカートを混ぜて、2枚目まで撃つことを繰り返して「もう大丈夫かな?」って思ったのですが、マッチ当日のこのヘッドライト試射でも、自分は『ワイルドバンチの2枚目』を外しまくりでした。
「こりゃ、110秒を切るどころか、初日の113秒の壁を破ることすら厳しい… もう、今日はタイムを上げることは考えず、お作法と当てることだけ考えよう (-_-;) 」
と思って、半ば意気消沈しながらイチローさんのタコマに同乗し、マリポサピストルクラブに向かったのです。
1月のスチールチャレンジローカルマッチに続き、2か月ぶり2回目となる、マリポサピストルクラブ シューティングレンジに到着!

メンバーの多くがWCSのステージを見ることすら初めてであるし、今日、ここで新しいWCSのマッチが開かれるという噂を聞きつけて、多くのシューターが集結。1月のマッチは17エントリーでしたが、今回は28エントリーと盛況でした。
ここから、撃った順番でステージ解説をしていきましょう。自分はイチローさんと一緒のスクワッド。「日本人だけで固まっていては良くない」ということで、イチローさんが4人を分けるようにオーガナイザーに指示して、石井さんとタカさんは別のスクワッドになっています。
スクワッドの撃ち順は決まっていなかったのですが、ROが「誰か準備できているヤツいるか?」って聞いてきたので、自分が手を挙げて、スクワッドで最初に撃つことになりました。このあと、全てのステージで自分が最初に撃ちました。
PICK IT UP (PIU)
3″61 / 3″94 / 3″83 / 3″41 / 3″34 : 14″19
WCS初弾、「外さないこと!」それだけを考えてドローしました。前回のSC初弾、幻のファーストストリングは初弾を外して、ガッカリしたことを思い出し、同じ轍を踏まないことを願ったわけです。
結果、3″61というファーストランは自分としては上々のタイムです。セカンドランは逆に慎重になりすぎましたけど、徐々にペースを上げて、4回目まで外さなかったのでラストランはがんばってみて、それでも外さず、3″34という好タイム!
イチローさんが「どーしたぁ!」って顔で見ていて拳を合わせてくれました(*^-゚)vィェィ♪
このあと、
7ステージ全部で、自分が撃ち終わった後、イチローさんと拳を合わせることになります。先に種明かしをすると、自分は全ステージで失敗しなかったんです。
スチール系マッチを撃っている方なら分かると思いますが、全ステージで大コケせずに会心の出来なんて、なかなかない話であり、『マリポサの奇跡』とはそういうことなんです。
SPRAY AND PRAY (SP)
4″16 / 3″41 / 4″04 / 3″71 / 3″45 : 14″61
ここは4枚のラクタングルが並ぶランダバ系のステージです。初弾が近いラクタングルになるわけですし、がんばらなければならないんですけど、2枚目が遠くなるので頑張ると外しやすいワナが待ち構えています。
1回目と3回目に外してしまいましたが、それでも14秒台のスコアになったので上出来でした!
ちなみに、マリポサピストルクラブには5つのベイ(ステージを設置するスペース)があって、スチールチャレンジの時は狭い1つを試射レンジにして、4つのステージを立て、すべてのステージを一回入れ替えて試合をしていました。
でも、WCSはステージ設計がコンパクトになっているので、一番広い、このベイ3にピキラップとスプレイアンドプレイの2ステージが立っていて、6ステージが立っています(ベイ1だけ、グッドバッドアンドアグリーとボグを入れ替えて使います)。ただ、2つ立っているとは言っても、危ないし音が被るので隣で一緒には撃てないです。
WILD BUNCH (WB)
3″51 / 4″09 / 3″73 / 3″81 / 4″75 : 15″14
来たよ、ワイルドバンチの2枚目… でも、あっさりとファーストランは満射でクリア。2回目は外しましたけどリカバリーが速かったので大きな問題はなし。で、最後、がんばってみたけど、それは無理でした (^^ゞ
これだけ調子がいいのは、フリンチ対策で、「きれいなトリガープル」を心がけていたことが大きかったと思います。
昨日の練習で、石井さんに
「きれいなトリガープルを思い出すために、3回のサイトチェックのとき、ストロングハンドオンリーで試してみるといいでしょう」と言われ、「1回目:トリガープルを思い出すためのストロングハンドオンリー、2回目:左手のホールドを思い出すために75%のスピード、3回目:試しにフルスピード」というサイトチェックのルーチンワークを実行していたんです。
この日、これだけ上手く行ったので、これから、WCSでもJWCSでもPMCでも、サイトチェックが出来るシューティングマッチのときは、石井さんに教えてもらったこのパターンで行こうと思います (‘・ω・?)ゝ
STRAIGHT STEEL (SS)
3″72 / 3″61 / 3″46 / 3″67 / 3″93 : 14″46
これ、ステージの設計図から作ってみたJWCS仮ステージをエアガンで試射した時、
「ランダバ変型版」だと感じたんですが、実銃WCSを撃った感想では、
「ペンデュラム変型版」でした (^^;)
スプレイアンドプレイと配置は似ているんですけど、大きくなったとはいえプレートが5枚ですし、プレートの高さは変わりませんが、距離の違いで上下が出るんです。もちろん、ストレートスチールは、ペンデュラムよりずっと簡単でスピードも出ますが、一発一発、狙って撃つ感覚がペンデュラム系であり、これは、日本に帰ってから、この感覚を再現すべく、JWCSステージ本設計の時、修正します。
ここを満射できましたぁ (*^-゚)vィェィ♪ これは気持ちよかったし、みんなが「オォー!」って言ってくれるのが嬉しかったです ノシ
WHIPLASH (WL)
3″68 / 3″71 / 3″95 / 3″85 / 3″43 : 14″67
左2枚と右3枚が固まっているので、上手く行くと「タタン、タタタン!」と気持ちよく決まるステージです。
ですが、近いから急いでしまうんですけどプレートの2枚目は外しやすく、奥のラクタングルは25ヤード(約23m)あるので着弾までのタイムラグが少しあり、タタタンってやると4枚目を外して+3秒というオチが起きやすいステージでもあります。
しかし、自分はここも満射です ( ̄个 ̄) フォッフォッフォ あとは、ベイ1の切り替えがある2ステージを残すのみ。
「このあと大コケしなければ、110秒切りもありうる!」って自己ベスト更新の夢が膨らんできました ( ̄ρ ̄)ジュル・・・
GOOD, BAD AND UGLY (GBU)
4″34 / 3″87 / 3″71 / 3″53 / 3″51 : 14″62
…で、欲張るとやっぱり外すんだ、コレが (;´∀`) いきなりファーストランで外しましたが、でも、そのあと、徐々に加速し、2→3→4→5とタイムアップし、計算通りの好スコア!
GBU(WCSはそれぞれステージ名が長いんで、うちらは2文字、もしくは3文字に略してました)は、スモホが難しくなったやつです。例によってストップターゲットでしっかり止めないと外してしまうのも同じですw
BLAZE OF GLORY (BOG)
3″84 / 3″87 / 4″60 / 4″99 / 4″19 : 16″50
ラストステージは、イチローさん曰く「これがWCSで一番難しいかな?」というBOGです。ここは35ヤード(約32m)のラクタングルがあるし、それぞれのターゲットが離れているので、止めて撃っていく必要があるんです。
自分はここまで来れば気楽なもので、「ゆっくり行こうっと (・´з`・) 」って思っていたんですけど、簡単には終わらせてくれませんでした…
3ストリング目、2発目がリコイルがやたら軽かったんです(あとで、リコイルスプリングが折れているのが発見されました。どうやらこの瞬間に折れた可能性が高いです)。2枚目は近いから動揺しつつも当たったし、ちゃんとブローバックして次弾も装填されたんですけど、不安だったので、銃をちょっと傾けてスライドの閉鎖を確認してから次を撃ち、遅れました。
無事にストリングを終えたし、ガンも問題なかったからそれでいいんですけど、やっぱり動揺が残っていて、次の4ストリング目は外しました。
そして最後の最後、この日のラストランは念を入れてゆっくり慎重に撃ち、外しはしなかったですけど4秒台になりました。
タイムはともかく、これから自分が何年も付き合っていくWCS、記念すべき初めてのWCSマッチのラストショットを噛みしめながら撃ったわけです (‘・ω・?)ゝ
…結果、この日、
自分は175枚のターゲットを撃って7発しか外しませんでした。もう一回やれと言われても出来ないほどの奇跡的試合運びだったんです (*/▽\*)

撃ってるときは無我夢中なんですけど、実銃を撃つといつも凄く疲れます。常に緊張しっぱなしですし、特に試合は全神経を集中させているので、肉体的よりも精神的に疲れるんです。
帰りのクルマの運転で朦朧としないように、隙を見つけて居眠りしておきました。ホント、幸せな眠りでしたよ (^_-)-☆

この日、イチローさん、石井さん、自分で123フィニッシュ! ジョッシュ・タカさんも2回目のWCSフルコースなのに、またタイムを上げて121秒で5位。マリポサピストルクラブの会報で、
「ジャパニーズ スーパー スクワッド!」って書かれてました

スモホ変型版のGBUのとき左から撃っていくのですが、この写真、
なんと、3発目にストップターゲットを撃ってしまったイチローさんですw
まさかの+6秒w あのイチローさんがそんなミスをするなんて、みんなビックリ、イチローさんもビックリで、みんなで大爆笑でした ヾ(@>▽<@)ノぶぁっはははっははは♪
そう、シューティングマッチは実銃でもエアガンでも楽しいんですよ! こうやって
仲間と笑いあえるのが楽しくってしかたないんです (^_-)-☆
JWCS初開催までこぎつけて落ち着いたら、今度はみなさんと一緒にWCSを撃ちに『イチローハウスツアー』を敢行したいと思っています。「イチローさんのところに行きたい!」と思う方は、自分に直接コンタクトを取って下さいね ノシ