皆様こんにちは!
Gunsmith BATON ドンキ八王子店です。
チューナーは日ごろ様々な銃を調整・チューンしていますが、ご依頼品やリメイク前の中古品、さらには
新品に限らず、何丁かトラブルを抱えた銃に出会うことがあります。
動作に影響のあるものから、開けてみるまで分からなかった小さなものまでトラブルの内容は様々ですが、この中には
『使い方や対処の仕方次第』で未然に防ぐことが出来たトラブルも多くあります。
今回は、そんなトラブルの中から最近立て続けにご依頼、相談をいただいた
『弾詰まり』について対処法をご紹介していきたいと思います。
・・・と、読者の方々にはそんなもの百も承知の方が多くおられるかと思います。しかし、初心者とあっては
「せっかく買った新しい銃から弾が出ない!どういうこと~!?」という焦りから
やっちゃいけないことをやっちゃって重症化、なんて方も少なくはないはずです。大丈夫、全然難しくありませんよ。
そんなわけで早速やっていきましょう。ゲストは我らがアイドル(?)の
M4 LPA 『ピンクちゃん』!
「いや、弾詰まりと言えば
あいつだろ・・・」と
彼の↓登場を期待したソコのアナタ!

残念ながら電動ガンは優秀なんですよ・・・
さて、この
ピンクちゃんには
真流速のチューンが施されており、ホップパッキンには
流速 面ホップアップパッキンセットが組み込まれております。
面ホップに限らない話ですが、ホップを強く掛け過ぎるとチャンバーに送り込まれた弾への抵抗が大きくなり、
弾が上に向かって飛んで行ってしまったり(過回転)、
逆にほとんど飛ばなくなったり(過剰なホップ抵抗により弾の抜けが悪くなる)、更に酷いと
詰まってしまいます。そう、原因のほとんどが
ホップの掛け過ぎによるものなのです。
しかも、
面ホップではこの詰まるリスクが
通常のホップシステムに比べて高いのです。理由は簡単、ほぼ点で弾を保持する通常のホップシステムに対して
面で弾を押さえ長く抵抗を掛ける面ホップの方が同じホップダイヤルの回し具合でも抵抗がはるかに高くなってしまうからです。
弊社製品には通常調整のものは基本的に
ソフト面ホップアップパッキンが組み込まれており、
真流速ともなるとさらに掛かりが強い
流速 面ホップアップパッキンセットが入っており、ますます弾詰まりのリスクが高くなっている、というわけなのです。
弊社調整済み、もしくは流速チューニングの施工された銃をご購入してくださった
まだ経験の浅い新兵の皆様、ホップ調整はくれぐれも慎重にお願いいたしますm(_ _)m
さてさて、では
実際に弾詰まりが発生してしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
・・・そうですね、まずは落ち着きましょう
(素数は数えなくて結構です)。
ここで焦って
『弾が出るまで撃とうとしてしまう』のが1番やってはいけないことです!
弾が詰まったところにさらに弾を送り込むようなことをすれば、チャンバー、ノズル、そこからつながるメカボックス内部のパーツに
過大な負荷を掛けることになってしまい、最終的にはどこかしらの内部パーツが破損、修理で入院ということになります。
そんなことにならない為に、先ほど言った通りここは落ち着いて、まず
マガジンを抜きましょう。マガジンさえ抜いてしまえばトリガーを引いてしまっても余計な次弾が送り込まれることは無くなります。
そして、
ホップをOFFにします。ちなみに
ピンクちゃんには
ProWin CNCアルミチャンバーが組み込まれ
ドラムタイプのホップダイヤルになっています。これは、上方向にダイヤルを回せばホップをOFFにすることが出来るので上方向に回し切ります。
ちなみに
BATON airsoft M4CQB SPORTは写真のようなダイヤルになっており、左に回し切るとホップをOFFにできます。
先に説明した通り、原因は
ホップの掛け過ぎであることがほとんどです。そうしたら
クリーニングロッドの斜めにカットされた形状の部分を写真の様な向きで銃口から挿入すれば、チャンバーから詰まった弾が排出されるはずです。

もしくは、ホップがOFFになった時点で1発撃てば大抵の場合詰まっていた弾が発射されます。
ほとんどの場合はこれで解決です。あとは再度ホップを調整しなおせば普通に使えるようになっています。ね、かんたんでしょう^^
愛銃のトラブルは初心者でなくても焦ってしまうものですが、何はともあれまずは
落ち着くこと!やはりこれに尽きると思います。
そして銃の状態を自分なりによく観察、分析してわからなければ
知ってそうな人に相談、もしくは弊社のような
ショップにお持ち込みください。弊社では
メールでのお問合せも受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。
銃を丁寧に、大切に扱って、よりよいサバゲライフを!^^


