流速チューンを商売にしないわけ
さて、この前の爆音☆ハイサイスナイパーのチューニング話の続き、流速チューンについての俺様理論を展開させていただきます。
流速チューンの手法は、極短バレルなのに、バレルとシリンダー容量のバランスを超えたフルサイズシリンダーで、凶悪なスプリングを使い一気にエアを押し込む、というものです。
さらに人によって、ノズルに加工したり、チャンバーやバレルに加工したりしますが、その辺はそれぞれのやり方があるので、ここでは俺様レシピで造った流速チューンに基づき話をしていきます。
まず、流速チューンを施した結果として次のような特性になります。
1.グイっと伸びる(ように見える)不思議な弾道
2.発射時に爆音・炸裂音になる(空撃ちになると極端に音が変わる)
3.ホップを強めるほど初速が上がる
4.重量弾を使っても初速の低下が少ない
この3と4の特性があるがゆえに、流速チューンは危うさをはらんでいるのです。いまフィールドの初速チェックは「0.2gでノンホップ計測」が基本です。これはその銃のもっとも高い初速で計測するためですが、
流速チューンでは「重量弾(0.25gや0.28g)でホップ最強時に最高ジュールになる」ので、フィールドの0.2gノンホップ計測時に規制値クリアしても… という事態になりかねないのです。
自分が流速チューンを製作するときは、0.2g弾使用時に、ノンホップで70m/esc台、適正ホップ時に80m/sec前半、最強ホップでも90m/secを超えないぐらいで造っています。
(仕様によってはノンホップと最強ホップで、初速が10m/sec以上も簡単に上がってしまうんです)
このぐらいに抑えておかないと、自分の流速レシピでは最強ホップにしたときに、0.25g弾での初速規制値88m/sec、0.28g弾での初速規制値83m/secを超える可能性が出てくるからなんです。
(でもこれは俺様レシピの流速チューンでのデータであって、ほかの流速チューンが必ずしもこの数値じゃないとダメってことではありません。それに単純に弾の重さだけでなく、BB弾のメーカーによる差や、初速計の違い、気温差などで、計測される初速値は一定ではないので、安全マージンをとらなくてはならないから低めにしてます)
で、なんで「流速チューンは重量弾が良い」って言われているかといえば、上記のように単純に重量弾での初速低下が少ないからということもありますし、
また、流速チューンではある程度ホップを掛けないと弾道が安定しない、という特性もあるからなんです。
だから、弾道が安定するまでホップを強めていくと0.2gではそっくりかえる強ホップになってしまうので、流速チューンの適正ホップに合わせて0.25gや0.28gを使う、と逆に考えてもらうとわかりやすいと思います。
自分が流速チューンをチューニングメニューに加えないのは、結局、自分が造る流速チューンの初速はたいしたことないので、普通に90m/sec前後で作っている通常の仕様より飛距離が伸びるわけでもない、ってのが理由のひとつであり
そして、自分が流速チューンの手法を確立していないからかもしれないですが、流速チューンは一発で素直な弾道が出来あがるときと、そうでないときの差が激しい… 弾道がうまく出来なかったときは、そのリカバリーが凄く面倒で、「これじゃ商売にならんなぁ…」というもう一つの理由で、流速チューンを承っていないんです
俺様銃を遊びで造るのは、なんとでもなるから良いんですけど、それをそのままお客様には出せないのですよ。それに自分のレシピでは、別に流速チューンだから「飛ぶ!」とも「当たる!」とも思ってないので、アームズマガジンに出したDEMOカスタム、SR-16 Diabloも、97式 攻性魔改造も流速チューンにはしないで、いたって普通、いつもの調整&チューンのまんまですw
流速チューンの手法は、極短バレルなのに、バレルとシリンダー容量のバランスを超えたフルサイズシリンダーで、凶悪なスプリングを使い一気にエアを押し込む、というものです。
さらに人によって、ノズルに加工したり、チャンバーやバレルに加工したりしますが、その辺はそれぞれのやり方があるので、ここでは俺様レシピで造った流速チューンに基づき話をしていきます。
まず、流速チューンを施した結果として次のような特性になります。
1.グイっと伸びる(ように見える)不思議な弾道
2.発射時に爆音・炸裂音になる(空撃ちになると極端に音が変わる)
3.ホップを強めるほど初速が上がる
4.重量弾を使っても初速の低下が少ない
この3と4の特性があるがゆえに、流速チューンは危うさをはらんでいるのです。いまフィールドの初速チェックは「0.2gでノンホップ計測」が基本です。これはその銃のもっとも高い初速で計測するためですが、
流速チューンでは「重量弾(0.25gや0.28g)でホップ最強時に最高ジュールになる」ので、フィールドの0.2gノンホップ計測時に規制値クリアしても… という事態になりかねないのです。
自分が流速チューンを製作するときは、0.2g弾使用時に、ノンホップで70m/esc台、適正ホップ時に80m/sec前半、最強ホップでも90m/secを超えないぐらいで造っています。
(仕様によってはノンホップと最強ホップで、初速が10m/sec以上も簡単に上がってしまうんです)
このぐらいに抑えておかないと、自分の流速レシピでは最強ホップにしたときに、0.25g弾での初速規制値88m/sec、0.28g弾での初速規制値83m/secを超える可能性が出てくるからなんです。
(でもこれは俺様レシピの流速チューンでのデータであって、ほかの流速チューンが必ずしもこの数値じゃないとダメってことではありません。それに単純に弾の重さだけでなく、BB弾のメーカーによる差や、初速計の違い、気温差などで、計測される初速値は一定ではないので、安全マージンをとらなくてはならないから低めにしてます)
で、なんで「流速チューンは重量弾が良い」って言われているかといえば、上記のように単純に重量弾での初速低下が少ないからということもありますし、
また、流速チューンではある程度ホップを掛けないと弾道が安定しない、という特性もあるからなんです。
だから、弾道が安定するまでホップを強めていくと0.2gではそっくりかえる強ホップになってしまうので、流速チューンの適正ホップに合わせて0.25gや0.28gを使う、と逆に考えてもらうとわかりやすいと思います。
自分が流速チューンをチューニングメニューに加えないのは、結局、自分が造る流速チューンの初速はたいしたことないので、普通に90m/sec前後で作っている通常の仕様より飛距離が伸びるわけでもない、ってのが理由のひとつであり
そして、自分が流速チューンの手法を確立していないからかもしれないですが、流速チューンは一発で素直な弾道が出来あがるときと、そうでないときの差が激しい… 弾道がうまく出来なかったときは、そのリカバリーが凄く面倒で、「これじゃ商売にならんなぁ…」というもう一つの理由で、流速チューンを承っていないんです
俺様銃を遊びで造るのは、なんとでもなるから良いんですけど、それをそのままお客様には出せないのですよ。それに自分のレシピでは、別に流速チューンだから「飛ぶ!」とも「当たる!」とも思ってないので、アームズマガジンに出したDEMOカスタム、SR-16 Diabloも、97式 攻性魔改造も流速チューンにはしないで、いたって普通、いつもの調整&チューンのまんまですw
この記事へのコメント
この特性に気づかずに、うかつに流速チューンの初速設定を0.2gノンホップでしてしまうと、「大丈夫のはずなのに…」って事態にもなりかねません。
質問なんですが、バッテリーの電圧を変えずにサイクルダウンを考えています。
流速チューンをすることによりサイクルダウンの効果は期待できますか?
でも、サイクルダウンなら、ハイトルクギヤセットを使うか、SHSハイトルクモーターを使ったほうが、確実だしメカボに優しいですよ
次世代AKなのでとりあえずハイトルクモーターで試してみます。
貴方の言う「流速チューン」はオレンジ氏等の一部の人間による「爆音チューン」になります。流速チューンの本来の原理を理解せずに偏見による書き込みは大変不愉快です。
気分を害してしまってごめんなさい。
自分は特に流速チューンを肯定でも否定でもないのですが、自分で造って実験した結果や、トリガートークに持ち込まれる、いろんなショップや個人が造った流速チューンと言われるものを見て「いま流速チューンを商売にするつもりはない」ということを説明したかったんです。頼まれることが多いもので…
流速チューンは手法と結果(特性)が分かっていても、誰もまだその理論を解明出来ていないから(言われていることも想像の域をでないから)、「魔法のチューン」として、不必要に崇めたり、怖がられたりするんですよね…
文系の自分には眼に見えないことは解明できないから、どこかの流体力学の大学生さんとかが、卒論に「流速チューン」を選んでくれたりするなら、喜んで実験に協力しますよ~!