バトン☆クラッシュ
それはプレラン3日目も終りに近づき、最後のミーティングポイントに向かうときでした。
Gunsmithバトンはサンドフープスでクラッシュしました。フープスとはギャップの連続で「~~~~」のような形状になっているところです。
リヤが振られて、次のギャップでまた逆に振られ… というのを繰り返し次第にその振幅が大きくなり、最後は進行方向に対して60度ほどになったでしょうか、ストレート・ハイサイドのような感じでブッ飛びました。4速で調子よく走っていたので50~60km/hぐらいは出ていたと思います。
オフロードの人は「コケる」でなくて「トブ」という表現を使いますが、まさにそのとおり宙に舞いました。
で、ここからが問題。すぐに自分で「左手親指と、右肩鎖骨、あばらが数本かな」って感じでイカれているところが分かりましたが、サポートカーとのミーティングポイントまでは、まだオフロードが20マイル(32km)ほど続きます。
小栗さんは、オレをここに残してクルマを呼んでくるか、タンデムでクルマが入れるところまで運ぶか、という段取りを考えてくれましたが、いずれにせよ、マシンの回収なども含め、そうするとみんなが帰れるのは真夜中になります。
ええ、自分が走るしかないのです。
そこからのダートは一生忘れられません。痛みで気が遠くなりそうになりながら「ここで止まったり、もう一度転んだら、もう走れなくなる」と思って、ひたすら走り続けました。
永遠に続くかと思えた32kmを乗り越えて、サポートカーのところに、なんとかマシンを運ぶことが出来ました。
みんな笑ってふざけているように思えるかもしれませんが、ここでケガをするという意味はもちろんみんな分かっています。
半年間の準備、130万円のお金、16日間の休暇、すべてが吹っ飛んだわけです。
それを理解した上で「生きていたんだから、あとは笑い話にするだけさ!」ということで、みんなはやし立ててくれてるんです(多謝)。
それに一番大変なのは、走れなくなった自分でなく、これから走る小栗さん。小栗さんは「アイアンマン決定! イエ~イ」って明るく言っていますが、一人で1600kmを走るということであり、小栗さんは自分の32km以上の地獄を見ることになることうけ合いです。
(他のチームは3人づつですが、それぞれ目一杯なので、ライダーを分けてチームを再編成することなど出来ません)
小栗さんは「まったくオレの予想通りにブッ飛びやがって(怒)」など毒ついていますが、一番、自分のことを気遣ってくれているのも小栗さんです。
なんとか帰りついたとき、小栗さんに
「最後、大塚はよく走ったよ。俺だったら痛みで気絶してるきに」
って、お褒めの言葉をいただきました。
自分のレースの目標は「意地でも帰ってきて、小栗さんにマシンを渡す」ということでした。形を変えましたが、それを遂行できたわけであり、小栗さんの一言で自分のBAJA1000は達成感を持って終わることが出来たのです。
あとは仲間たちのBAJA1000と、自分の夢を託した小栗さんのBAJA1000を見守ります。
なので「Road to BAJA1000」は、きちんとレース終了まで続きま~す!
Gunsmithバトンはサンドフープスでクラッシュしました。フープスとはギャップの連続で「~~~~」のような形状になっているところです。
リヤが振られて、次のギャップでまた逆に振られ… というのを繰り返し次第にその振幅が大きくなり、最後は進行方向に対して60度ほどになったでしょうか、ストレート・ハイサイドのような感じでブッ飛びました。4速で調子よく走っていたので50~60km/hぐらいは出ていたと思います。
オフロードの人は「コケる」でなくて「トブ」という表現を使いますが、まさにそのとおり宙に舞いました。
で、ここからが問題。すぐに自分で「左手親指と、右肩鎖骨、あばらが数本かな」って感じでイカれているところが分かりましたが、サポートカーとのミーティングポイントまでは、まだオフロードが20マイル(32km)ほど続きます。
小栗さんは、オレをここに残してクルマを呼んでくるか、タンデムでクルマが入れるところまで運ぶか、という段取りを考えてくれましたが、いずれにせよ、マシンの回収なども含め、そうするとみんなが帰れるのは真夜中になります。
ええ、自分が走るしかないのです。
そこからのダートは一生忘れられません。痛みで気が遠くなりそうになりながら「ここで止まったり、もう一度転んだら、もう走れなくなる」と思って、ひたすら走り続けました。
永遠に続くかと思えた32kmを乗り越えて、サポートカーのところに、なんとかマシンを運ぶことが出来ました。
みんな笑ってふざけているように思えるかもしれませんが、ここでケガをするという意味はもちろんみんな分かっています。
半年間の準備、130万円のお金、16日間の休暇、すべてが吹っ飛んだわけです。
それを理解した上で「生きていたんだから、あとは笑い話にするだけさ!」ということで、みんなはやし立ててくれてるんです(多謝)。
それに一番大変なのは、走れなくなった自分でなく、これから走る小栗さん。小栗さんは「アイアンマン決定! イエ~イ」って明るく言っていますが、一人で1600kmを走るということであり、小栗さんは自分の32km以上の地獄を見ることになることうけ合いです。
(他のチームは3人づつですが、それぞれ目一杯なので、ライダーを分けてチームを再編成することなど出来ません)
小栗さんは「まったくオレの予想通りにブッ飛びやがって(怒)」など毒ついていますが、一番、自分のことを気遣ってくれているのも小栗さんです。
なんとか帰りついたとき、小栗さんに
「最後、大塚はよく走ったよ。俺だったら痛みで気絶してるきに」
って、お褒めの言葉をいただきました。
自分のレースの目標は「意地でも帰ってきて、小栗さんにマシンを渡す」ということでした。形を変えましたが、それを遂行できたわけであり、小栗さんの一言で自分のBAJA1000は達成感を持って終わることが出来たのです。
あとは仲間たちのBAJA1000と、自分の夢を託した小栗さんのBAJA1000を見守ります。
なので「Road to BAJA1000」は、きちんとレース終了まで続きま~す!
この記事へのコメント
とりあえず命に別状はなさそうで何より。
バトンさんが悪い流れを全部吸い取ったって事でチームやパートナーの方はきっと無事に完走出来るでしょう^^
ただ、怪我した部位が・・・
注文待ちの人はがっくりしちゃってるかもしれませんねww
仲間の皆さんの心遣い。小栗さんの言葉。
残りの日は怪我を癒しながらサポートして下さい。
あと家に帰ったら奥様と娘さんに心配かけた事を怒られて下さい。
きっとカッタケさん。タマちゃんトリガートークの人達も心配してますよ。
かっこいいっす!
感動したっす!
いいっす!
お疲れさまでした。
まさにプロ根性ですね。
今までの苦労を考えての行動とはいえ、常人には中々できません。
そして温かく見守ってくれている、他のメンバーの方々の姿も最高です。
繰り返しになりますが、どうか最後までお気を付けて下さい。
怪我はしてるが生きていらっしゃるので安心しました。
同じ二輪乗りとして、今年は富沢選手の出来事があったのでこれ以上悲しみはいりません。BAJAレースが開催されつづける限りいつかまた参戦出来ますよ。今回のレースの残りは応援団として他の人たちを盛り上げて下さい。
ご本業のほうですが、仕掛かりもずいぶんと溜まっているようですし
とりあえず日本に帰ってきて早めに養生されたほうが宜しいのでは?
やはり、怪我してるのに自力で走らなければならない区間は地獄だった事でしょう。
心からご回復を祈ります。
仲間っていいっすねー!!
まじ感動します。
その場にいたら泣きます。確実に
熱い友情をわけていただきました!
日本に無事帰還されるのをお祈りしてますv
自分、13日に自転車に横からぶつけられ
乗ってたロードレーサがお釈迦になりました…
あとで病院に行って、経過をご報告いたしますね。いまは痛みも落ち着いているので、割と大丈夫で~す
本当に無事で何よりです・・・
そして、感じた達成感...
きっと、一生忘れられないですね。
感動しました...。
主人なら、きっと大丈夫です!
日本にいるみんなの分も応援お願いしますっ
でも、どうかご無理はなさらないで下さいね。
どうもすみません、小栗さんに負担をかけてしまって…
日本に帰って落ち着いたら、今度こそ家族で小栗家に遊びにいきまーす!
うちの娘(もう6歳になりました)が「サーキットで肩車してもらったお姉ちゃん達とまた遊びたい!」って楽しみにしておりますのでw
自分も小栗さんを応援致します。きっと無事に完走して下さる事を自分も祈っています。
遠い地でご心配と思いますが、ご主人を信頼されていらっしゃるんですね。感動しました。
油断大敵そのものww
いわゆる「ほしなおどり?」ってやつですな。(ローカルネタですいません。)
ポンポンバボーンって。
吹っ飛んだだけで、どこかにぶつかったり、バイクが乗っかってきたり
してないから、ハンドルバーに当たった衝撃だけだったんだね。
よかったよかった。
内臓に直接ダメージがなければ、大丈夫かと。
もう3日もたったから大丈夫でしょう。
たしかに、林道ツーリングでXLRBAJA(おお、BAJAだw)が、まさかのアクスルシャフト折れ?でバトンがリタイヤしたときは、おいらがタンデムさせてやったしね。おいら、ダートでの二人乗りは、あのときが最初で最後だったよww
(※たのむから、タンデムシートでスタンディングはやめてくれww)
やっぱり、いつまでたってもお子茶間なのか、どうしても安定感ってのが
いまいちな、残念なバトンなのでした。
いやー、準備のところみてなかったんだけど、130万の夢か。
それ痛いな。しがないサラリーマンには、かなりの冒険
しっかりしてくれよー。もう、君一人だけの体ではないのだから。。
やるときはやる。ケガをしないことを目標にする!
集中力がたりないのじゃwwおいら、今までに大きな怪我したことないぞww
「はまお」は自分の大学時代からの友人で、新潟大学オートバイ部(NU2C)時代に、いつもコンビを組んでエンデューロに出ていたんです
>はまお
おまえ、コメント分けて連続投下するなよ、読むのメンドクセーねっかwww
ま、大学時代と変わってないっちゃ、変わらんオチになったなぁw
サラリーマンでも自営業でも「1円は1円」 別に大金持ちになったわけじゃないよ。まあ、時間がある程度、自分の自由になるって意味じゃ自営業はラクだけど、
【オレに有給休暇はないんだぜ】
働かなきゃ収入が無くなるのは、サラリーマンより辛いぞ。だから日本に帰ったら、骨折してたって家族のために働くのだ エヘンwww