調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

今回のGnnsmithバトン基本調整内容レポートは、Deep Fire M72A2についての内容をお届けします。

ガスグレネードの発射筒として作られている、Deep Fire M72A2。思い出したように時々生産されるこちらの製品は、そのリアルな外観と、他に類似商品が存在しないという事実から、入荷即完売が常となっている大変な人気商品です。

調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

今回の記事は、去る4月19日に受注を始め、既に完売となっている分の、出荷前の調整の様子をご紹介いたします。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

こちらの筒は、M72A2の中に収まっている、ガスグレネードの発射筒です。この発射筒をM72A2の中から引き出し、一緒に写っているガスグレネードを装填するわけですね。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

画像中、黄色い矢印で指している部分を押しこむことで、発射筒の先端部がご覧のように展開します。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

展開した中空の筒状部分に、画像の通りガスグレネードを装填し、元通りにセットしたものをM72A2本体に挿し込むことで、発射準備が整うのですが・・・



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

上画像で使用したSHS ガスグレネード 120rdはすんなり入ったものの、ガスグレネードの代名詞となっているCAWさんのモスカートで試すと、緑色のケース部分の先端が引っかかって、装填することが出来ないのです。

この日チェックした8本のM72A2の内、2本についてはモスカートがすんなり入ったのですが、残り6本は画像のような状態でした。当然このまま出荷するわけには行きませんので、不具合のある個体のすべてを、モスカートが装填出来るように加工、調整して行きます。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

ガスグレネードを装填するチャンバー部分の内径を、旋盤加工で拡大します。少し削ってはモスカートを差し込み、現物合わせでピッタリ収まるよう加工しています。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

上述の旋盤加工により、モスカートがすんなり入るようになりました。この状態で逆さまにすると、モスカートがゆっくり抜け落ちて来る絶妙な寸法です。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

ご覧の通り、モスカートがぴったり収まるようになりましたね。ただ、モスカートには製造時期による仕様の違いがあるようなので、弊社による調製済みM72A2をお買い求めの際は、お手持ちのモスカートの仕様を確認してくださいますようお願いいたします。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

工程が前後して申し訳ございませんが、上で旋盤加工したチャンバーパーツの外周部分。画像中赤丸で囲ったところにネジの頭が見えるかと思います。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

このネジの頭が、チャンバーパーツの外径から若干はみ出す形でねじ込まれており、発射筒をM72A1本体に挿入する際、微妙な邪魔となるのです。これを防ぐため、ネジ頭をサンダーで削っております。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

こちらは発射筒の末端、M72A2の後ろ側のフタを開けると見える部分で、パイプの中に取り付けられている銀色の棒を掴んで左に回すと、発射筒が引き出せる構造になっているのですが・・・



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

この銀色の棒の取り付けがまたいい加減で、上画像のように片側の固定部分に1mm強の隙間が開いており、棒がカタカタと動く状態になっているのですね。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

このガタを解消するため、パイプ内側と銀色の棒との間に小径のワッシャーをかませて、安っぽいカタツキ音の原因を無くすと同時に、発射筒を取り出す際のハンドルとしての強度も確保しています。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

また、画像中赤い丸で囲った、上述のパイプとチャンバーブロックとを連結しているラッチの部分。ここがちょっとひっぱっただけで外れてしまうので、ラッチがしっかり食いつくように、パイプ側を加工しています。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

上の画像は、発射筒のトリガースイッチとでも言いましょうか。黒いブラスネジの頭が2つ見える四角い部分を押し込むことで、画像右側に位置するチャンバーブロックの底面からファイアリングピンがにょきっと突き出し、ガスグレネード底面のスイッチを押す仕組みとなっています。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

その発射筒のトリガースイッチを、上画像に見えるM72A2の発射スイッチ。黒いゴムカバーで覆われたボタンを押し込むことで解除するわけですが、M72A2本体外装部の厚みがあるため、かなりしっかり押し込まないとガスグレネードが激発されません。
私デイヴ金子も実際に試してみましたが、トリガースイッチをググっと押し込んだところ反応が無く、あれッ? と思いながらさらに強く、グイッと力を入れたところで、ボンッ! と発射されました。
過去に販売した分で、トリガーを押してもグレネードが発射されないといった苦情をいただいたことがあったのですが、これは上述の通り構造上の問題ですので、M72A2を入手された皆様には、ご注意いただければと思います。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

ガスグレネードの発射に関する調整は以上の作業にて終了なのですが、Deep Fire製のM72A2は、画像中赤丸で囲った部分のプラスネジが、箱から出した時点で脱落している場合があるので、すべての個体をしっかりチェックして、脱落防止の加工を施しております。



調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

最後に、これは使用上の注意点なのですが、M72A2は画像のように、発射器本体から後部を引っ張り出すことで、発射準備が整う作りになっています。この、発射器後部をジャコッと引き出す動作が雰囲気を盛り上げてくれますよね。

ちょうど、乙夜さんがM72A2の装填から発射までを実演した動画がありましたので、以下をご覧くださいませ。

  

調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)

動画のように、発射器後部をジャキッとスライドすると、フロントサイトが跳ね上がるようにして展開します。そのフロントサイトが収まっていた部分をのぞき込むと、画像に写っているようなスリットと、その中に見えるイモネジが1本顔をのぞかせるのですが、これがガスグレネードの発射筒を引き出す際のガイドとなっているのです。
見た目の通り、さほど頑丈な設計とは言い難い部分ですので、発射筒を出し入れする際はこの構造を念頭に置いた上で、出来るだけ優しい操作を心がけてやってくださいませ。


単にガスグレネードを発射するための、ある意味装飾的な意味合いの強い製品であるDeep Fire M72A2ですが、安心してお使いいただけるよう、また、もっとも普及しており、またガスグレネードとしての性能も高いモスカートをお使いいただけるようにと、細々と手を入れているのがおわかりいただけたことと思います。

現時点で品切れとなっている商品をレポートしても意味が無いだろうとお嘆きの方もいらっしゃるかと思いますが、Deep Fireさんの約束によれば、今月下旬に18本が入荷する予定となっておりますので、ご購入を検討中の皆様に、少しでも参考にしていただければ幸いでございます。


Deep Fire M72A2
調整内容レポート その7(Deep Fire M72A2)



次回入荷の予定は
当ブログにてお知らせしますので、どうかお見逃しの無い様お願いいたします。






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