調整内容レポート その8(ICS CXP16S SPORT LINE 真流速ハイサイチューン:前編)
今回のGnnsmithバトン基本調整内容レポートは、ICS CXP16S SPORT LINE 真流速ハイサイチューンについての内容をお届けいたします。
HK416のショートバージョンといった雰囲気のCXP16S SPORT LINEは、ICSのオリジナルデザインによる、M4タイプのカスタムバリエーションです。見るからに頑丈そうなハンドガードはCNC削り出しで、同社製品中随一の高剛性を誇っています。
今回はこのICS製CXP16S SPORT LINEに、真☆流速ハイサイチューンを施して製作する過程をご紹介したいと思います。
まずはストックを抜き取り、レシーバーの分解に取り掛かります。ICSのM4シリーズは分割式メカボックスを採用しており、実銃同様のテイクダウンが出来るのですが、ここでは前後のロックピンを抜いて、アッパーとロアのレシーバーを分解しました。
上で分解したアッパーレシーバーから、シリンダーまわりが収められたメカボックスの上半部と、インナーバレルがささったチャンバーを抜き取りました。上述した分割式メカボックスという意味がおわかりいただけるでしょうか。
こちらは、上で取り出したインナーバレルの、チャンバー側の末端です。今回は真流速チューンを施すため、このバレルは使いませんが、アウターバレル内でのブレを防止するため、Oリングが取り付けられているあたり、ICSの設計理念が垣間見えますね。
そのインナーバレルを、BATON airsoft 流速ルーズバレル6.10 R2 電動ガン用250mmのものに交換します。
もともとのインナーバレルの長さは200mmなので、流速ルーズバレル6.10 R2を旋盤加工でカットして長さを調節します。アウターバレルの長さに若干余裕があったので、少し長めの210mmにカットしました。
真流速チューンを施すため、ホップパッキンもBATON airsoft 流速 面ホップアップパッキンセットに交換します。
流速ルーズバレル6.10 R2のチャンバー側末端にシリコングリスを塗り、流速 面ホップアップパッキンを被せた上から、やはりシリコングリスを塗付します。この際、流速ルーズバレル6.10 R2のホップ窓の手前(メカボックス側)部分にはグリスを塗っていないことにご注目ください。
こちらはICSのM4シリーズに採用されている、バレル同軸型のホップ調整ダイヤルを備えた樹脂製チャンバーです。このチャンバーに、上で流速 面ホップアップパッキンを被せた流速ルーズバレル6.10 R2を取り付けました。
次に、ホップ調整用の押しゴムをセットするのですが、まずはホップ調整レバーに若干の加工を加えます。上画像の中央付近にある、鳥のくちばしのような形状のパーツが、ICS製M4チャンバーのホップ調整レバーです。(前後の向きを間違えて撮影していることをお詫びいたします)
このホップ調整レバーの、内向きに湾曲した部分に、まずは大まかに切り出した薄手のプラ板を接着します。
接着剤が完全に硬化したところではみ出したプラ板を切除、整形し、画像のような状態に仕上げました。
画像中、スプリングの付いたパーツが、押しゴムをセットする部分なのですが、ホップ調整レバーにプラ板を貼ったことで、より深くスプリング付きパーツが押し込まれるようになったことがおわかりいただけるかと思います。
上の加工を終えたホップ調整レバーと、BATON airsoft 流速 面ホップアップパッキンセットの押しゴムを組み込んで、チャンバーを組み立てました。
流速ルーズバレル6.10 R2の先端にはアルミテープをひと巻きして、アウターバレル内でのガタ付きを防止しました。これで、バレルとチャンバーまわりの調整は完了です。
次に、分割式メカボックス上半部の調整に着手します。画像は、メカボックスを左右に割ったところです。
タペットプレートは、マルイ製スタンダードM4にならった設計のものが使用されています。万いちの破損の際に、同規格のパーツが入手しやすいのはありがたいポイントですね。
内蔵されていたピストンは、前回レポートしました、ICS M3グリースガンと同じ、樹脂製14枚歯のものでした。今回も真流速チューンとして製作するため、このピストンは使いません。
上のピストンを破棄して、BATON airsoft フルメタルティースピストンを用意しました。また、真流速チューンとするため、BATON airsoft 流速ヘビーウェイトピストンヘッドも取り付けています。
こちらは、流速ヘビーウェイトピストンヘッドの前面ですね。一般的な樹脂製ピストンの約3倍もの重量を実現した、ステンレススチール製のピストンヘッドです。
クロームメッキが施された真鍮製の加速シリンダーに、樹脂製のシリンダーヘッドというもともとの組み合わせを、今回はそのまま使用します。
真流速チューンとして製作するため、シリンダーヘッド中央のノズル内部にBATON airsoft 流速ノズルインナーパイプを取り付けます。まずは太さを合わせるため、短冊状に切ったティッシュペーパーを流速ノズルインナーパイプに巻き付け、低粘度瞬間接着剤で固定します。上段画像のように端の方から少しずつ接着して、ひっぱるように巻き付けながら、瞬間接着剤を染み込ませて行きます。
瞬間接着剤が完全に硬化したところで、流速ノズルインナーパイプをシリンダーヘッドのノズルに圧入し、先端部の縁から低粘度瞬間接着剤を少量流し込んで固定しました。瞬間接着剤は衝撃に弱い性質の接着剤ですが、接着面積を広くとっている今回のような場合は信じがたいほどの強度を発揮するので、この流速ノズルインナーパイプが抜けて来ることはまず無いでしょう。
といったところで、前編はこれにて終了です。次回後編は、メカボックス上半部の組み立てから完成までを一気にご紹介いたしますね。
HK416のショートバージョンといった雰囲気のCXP16S SPORT LINEは、ICSのオリジナルデザインによる、M4タイプのカスタムバリエーションです。見るからに頑丈そうなハンドガードはCNC削り出しで、同社製品中随一の高剛性を誇っています。
今回はこのICS製CXP16S SPORT LINEに、真☆流速ハイサイチューンを施して製作する過程をご紹介したいと思います。
まずはストックを抜き取り、レシーバーの分解に取り掛かります。ICSのM4シリーズは分割式メカボックスを採用しており、実銃同様のテイクダウンが出来るのですが、ここでは前後のロックピンを抜いて、アッパーとロアのレシーバーを分解しました。
上で分解したアッパーレシーバーから、シリンダーまわりが収められたメカボックスの上半部と、インナーバレルがささったチャンバーを抜き取りました。上述した分割式メカボックスという意味がおわかりいただけるでしょうか。
こちらは、上で取り出したインナーバレルの、チャンバー側の末端です。今回は真流速チューンを施すため、このバレルは使いませんが、アウターバレル内でのブレを防止するため、Oリングが取り付けられているあたり、ICSの設計理念が垣間見えますね。
そのインナーバレルを、BATON airsoft 流速ルーズバレル6.10 R2 電動ガン用250mmのものに交換します。
もともとのインナーバレルの長さは200mmなので、流速ルーズバレル6.10 R2を旋盤加工でカットして長さを調節します。アウターバレルの長さに若干余裕があったので、少し長めの210mmにカットしました。
真流速チューンを施すため、ホップパッキンもBATON airsoft 流速 面ホップアップパッキンセットに交換します。
流速ルーズバレル6.10 R2のチャンバー側末端にシリコングリスを塗り、流速 面ホップアップパッキンを被せた上から、やはりシリコングリスを塗付します。この際、流速ルーズバレル6.10 R2のホップ窓の手前(メカボックス側)部分にはグリスを塗っていないことにご注目ください。
こちらはICSのM4シリーズに採用されている、バレル同軸型のホップ調整ダイヤルを備えた樹脂製チャンバーです。このチャンバーに、上で流速 面ホップアップパッキンを被せた流速ルーズバレル6.10 R2を取り付けました。
次に、ホップ調整用の押しゴムをセットするのですが、まずはホップ調整レバーに若干の加工を加えます。上画像の中央付近にある、鳥のくちばしのような形状のパーツが、ICS製M4チャンバーのホップ調整レバーです。(前後の向きを間違えて撮影していることをお詫びいたします)
このホップ調整レバーの、内向きに湾曲した部分に、まずは大まかに切り出した薄手のプラ板を接着します。
接着剤が完全に硬化したところではみ出したプラ板を切除、整形し、画像のような状態に仕上げました。
画像中、スプリングの付いたパーツが、押しゴムをセットする部分なのですが、ホップ調整レバーにプラ板を貼ったことで、より深くスプリング付きパーツが押し込まれるようになったことがおわかりいただけるかと思います。
上の加工を終えたホップ調整レバーと、BATON airsoft 流速 面ホップアップパッキンセットの押しゴムを組み込んで、チャンバーを組み立てました。
流速ルーズバレル6.10 R2の先端にはアルミテープをひと巻きして、アウターバレル内でのガタ付きを防止しました。これで、バレルとチャンバーまわりの調整は完了です。
次に、分割式メカボックス上半部の調整に着手します。画像は、メカボックスを左右に割ったところです。
タペットプレートは、マルイ製スタンダードM4にならった設計のものが使用されています。万いちの破損の際に、同規格のパーツが入手しやすいのはありがたいポイントですね。
内蔵されていたピストンは、前回レポートしました、ICS M3グリースガンと同じ、樹脂製14枚歯のものでした。今回も真流速チューンとして製作するため、このピストンは使いません。
上のピストンを破棄して、BATON airsoft フルメタルティースピストンを用意しました。また、真流速チューンとするため、BATON airsoft 流速ヘビーウェイトピストンヘッドも取り付けています。
こちらは、流速ヘビーウェイトピストンヘッドの前面ですね。一般的な樹脂製ピストンの約3倍もの重量を実現した、ステンレススチール製のピストンヘッドです。
クロームメッキが施された真鍮製の加速シリンダーに、樹脂製のシリンダーヘッドというもともとの組み合わせを、今回はそのまま使用します。
真流速チューンとして製作するため、シリンダーヘッド中央のノズル内部にBATON airsoft 流速ノズルインナーパイプを取り付けます。まずは太さを合わせるため、短冊状に切ったティッシュペーパーを流速ノズルインナーパイプに巻き付け、低粘度瞬間接着剤で固定します。上段画像のように端の方から少しずつ接着して、ひっぱるように巻き付けながら、瞬間接着剤を染み込ませて行きます。
瞬間接着剤が完全に硬化したところで、流速ノズルインナーパイプをシリンダーヘッドのノズルに圧入し、先端部の縁から低粘度瞬間接着剤を少量流し込んで固定しました。瞬間接着剤は衝撃に弱い性質の接着剤ですが、接着面積を広くとっている今回のような場合は信じがたいほどの強度を発揮するので、この流速ノズルインナーパイプが抜けて来ることはまず無いでしょう。
といったところで、前編はこれにて終了です。次回後編は、メカボックス上半部の組み立てから完成までを一気にご紹介いたしますね。