調整内容レポート その8(ICS CXP16S SPORT LINE 真流速ハイサイチューン:後編)
Gnnsmithバトン基本調整内容レポート、ICS CXP16S SPORT LINE 真流速ハイサイチューンの後編をお届けいたします。(前編はこちら)
シリンダーとシリンダーヘッドの気密がやや甘く感じられたため、シリンダーヘッドにシールテープを巻き付けました。
シリンダーの内壁には粘土高めのシリコングリスを薄く塗布。シリンダーヘッドのノズルにも同じシリコングリスを筆で塗りつけています。
スプリングをBATON airsoft 電動ガン用スプリングに交換して、メカボックス上半部を閉じました。給弾ノズルは暫定的にアルミ製のものを取り付けてみました。メカボックス上半部の調整はここでひとまず完了です。
次はメカボックス下半部の調整にとりかかります。画像は、ロアーレシーバーから取り出したメカボックス下半部ですが、後方に伸びたバッテリーに繋がるコードの途中にコネクターが設けられているのがわかりますね。これは分解時の利便性を考えての設計と思われるのですが、通電時の大きな抵抗になるため、配線を引き直す際に取り払ってしまいます。
こちらはメカボックスを開いたところです。ギヤ類がぎっしり詰まっているように見えますが、基本的なレイアウトはマルイVer.2メカボックスとほとんど変わりません。
スパーギヤに重なるように伸びた細長いパーツが、逆転防止ラッチに繋がっているのがおわかりいただけるでしょうか。これはICS独自のアイディアによるパーツで、ボルトフォワードアシストノブを押すことでこのパーツが動き、逆転防止ラッチを解除してピストンを前進させる仕組みになっています。
こちらはギヤ類を取り出したメカボックス下半部の内側です。軸受けはいわゆるメタル軸受けがしっかり圧入されており、ガタ付き等は一切ありませんでした。グリスも良質なものが適量塗布されていましたが、すべてきれいに拭き取っています。
強力パーツクリーナーで洗浄した、ベベル、スパー、セクターの各ギヤです。洗浄しながら歯の欠けや歪みをチェックしましたが、何ら問題の無い良質なギヤでした。
今回はハイサイクルとして製作するため、セクターギヤの歯をグラインダーで削り落とす、いわゆるセクターカットを行います。
まずは上段画像のように、おおまかにセクターの歯を削り落とした後、ベルトサンダーで磨きをかけ、下段画像の状態まで仕上げました。
ハイサイクル化にともなう給弾不良を防ぐため、セクターチップを取り付けます。高速で回転する部分への取り付けなので、しっかり接着する必要がありますね。
工程を省略しましたが、ひとまずのシム調整を終え、グリスを塗布したギヤを、メカボックス下半部に組み込んだ状態がこちらです。この後メカボックスを閉じ、モーターを組み付けて回すことで、シム調整の具合を最終確認します。
そのモーターですが、ハイサイクル化のために高回転型モーターに交換します。画像はICS CXP16S にもともと入っていたモーターです。
こちらは交換したモーターのピニオンギヤなのですが、歯の厚みがあり過ぎるため、ベベルギヤとの噛み合わせが甘くなってしまいます。
そこで、Modify製のモーターピニオンギヤに交換しました。こちらのピニオンギヤは歯の形状が適切なので、ハイサイクルチューンへの使用に最適です。
上述のようにピニオンギヤを交換した高回転型モーターを組み付けた状態でバッテリーを繋ぎ、ギヤを回した際のノイズを確認します。先のシム調整がバッチリ決まって、目立ったギヤノイズは見られませんでした。
シム調整が決まったところで一旦ギヤ類を外し、スイッチを含む配線をメカボックス下半部から取り出します。
真流速チューンは負荷が高いので、配線の発熱低減のため高効率配線であるシリコンコード1.25sqに引き直すわけですね。上画像中、左がもともと使われている配線で、右が交換用のシリコンコード1.25sqです。
配線を引き直し、ギヤ類を元通りセットした状態がこちらです。新たに引いたシリコンコードが、メカボックスの配線スペースギリギリの太さであることがおわかりいただけるでしょうか。
配線が完了したところで、スイッチ部分に接点グリスを塗布します。この後メカボックス下半部を閉じました。
本体が隠れてしまいましたが、スイッチ保護のためのSBD(ショットキーバリアダイオード)を取り付けたモーターをグリップ内部に組み込んで、すべての調整が完了です。
調整を終えたバレル~チャンバーまわりと、上下のメカボックスをレシーバーに組み込んでの初速チェックの模様です。撮影のタイミングを誤ったようで、初速計の数字が写っていないのですが、0.25gBB弾の使用で、83m/s(0.86J)前後という、弊社規定の安定した数値が出ていました。
ただ、フルオート時の給弾に問題があったので、アルミ製給弾ノズルの先端を旋盤加工で微調整をしつつ、何度かテストを重ねて、適切なセッティングを出しました。
給弾の問題も解決したところで、いつものようにトリガートーク様の40mレンジにて弾道とサイクルのチェックの様子を撮影しましたので、以下の動画を是非ご覧くださいませ。
BATON airsoft 電動ガン用リポバッテリー11.1v1200mAh[30C](セパレート)で回すハイサイクルは、やはり迫力が違いますね。一直線に連なった白い弾道が、40m先のフライパンに襲いかかっているのがおわかりいただけると思います。0.25gの重量弾がこれだけの勢いで飛んでくるというのは、サバゲーで撃たれる側にとっては大変な驚異でしょうね~。
高い剛性と取り回しの良さを兼ね備えた、ICS CXP16S SPORT LINEに、重量弾での安定した命中精度と、ハイサイクルによる高い制圧力を兼ね備える真流速ハイサイチューンを施した結果を、今回はレポートいたしました。
真流速ハイサイは個別のご注文にて承るチューニング内容ですが、弊社で取扱中の電動ガンはもちろん、お手持ちの電動ガンへの持ち込みチューンも承っております。発射サイクルもノーマル、ぷちハイサイ、ハイサイと3種類からお選びいただけますので、是非ご検討のほどをよろしくお願いいたします。
【調整済み・保証付】ICS CXP16S SPORT LINE[BK/TAN]
真☆流速チューン
シリンダーとシリンダーヘッドの気密がやや甘く感じられたため、シリンダーヘッドにシールテープを巻き付けました。
シリンダーの内壁には粘土高めのシリコングリスを薄く塗布。シリンダーヘッドのノズルにも同じシリコングリスを筆で塗りつけています。
スプリングをBATON airsoft 電動ガン用スプリングに交換して、メカボックス上半部を閉じました。給弾ノズルは暫定的にアルミ製のものを取り付けてみました。メカボックス上半部の調整はここでひとまず完了です。
次はメカボックス下半部の調整にとりかかります。画像は、ロアーレシーバーから取り出したメカボックス下半部ですが、後方に伸びたバッテリーに繋がるコードの途中にコネクターが設けられているのがわかりますね。これは分解時の利便性を考えての設計と思われるのですが、通電時の大きな抵抗になるため、配線を引き直す際に取り払ってしまいます。
こちらはメカボックスを開いたところです。ギヤ類がぎっしり詰まっているように見えますが、基本的なレイアウトはマルイVer.2メカボックスとほとんど変わりません。
スパーギヤに重なるように伸びた細長いパーツが、逆転防止ラッチに繋がっているのがおわかりいただけるでしょうか。これはICS独自のアイディアによるパーツで、ボルトフォワードアシストノブを押すことでこのパーツが動き、逆転防止ラッチを解除してピストンを前進させる仕組みになっています。
こちらはギヤ類を取り出したメカボックス下半部の内側です。軸受けはいわゆるメタル軸受けがしっかり圧入されており、ガタ付き等は一切ありませんでした。グリスも良質なものが適量塗布されていましたが、すべてきれいに拭き取っています。
強力パーツクリーナーで洗浄した、ベベル、スパー、セクターの各ギヤです。洗浄しながら歯の欠けや歪みをチェックしましたが、何ら問題の無い良質なギヤでした。
今回はハイサイクルとして製作するため、セクターギヤの歯をグラインダーで削り落とす、いわゆるセクターカットを行います。
まずは上段画像のように、おおまかにセクターの歯を削り落とした後、ベルトサンダーで磨きをかけ、下段画像の状態まで仕上げました。
ハイサイクル化にともなう給弾不良を防ぐため、セクターチップを取り付けます。高速で回転する部分への取り付けなので、しっかり接着する必要がありますね。
工程を省略しましたが、ひとまずのシム調整を終え、グリスを塗布したギヤを、メカボックス下半部に組み込んだ状態がこちらです。この後メカボックスを閉じ、モーターを組み付けて回すことで、シム調整の具合を最終確認します。
そのモーターですが、ハイサイクル化のために高回転型モーターに交換します。画像はICS CXP16S にもともと入っていたモーターです。
こちらは交換したモーターのピニオンギヤなのですが、歯の厚みがあり過ぎるため、ベベルギヤとの噛み合わせが甘くなってしまいます。
そこで、Modify製のモーターピニオンギヤに交換しました。こちらのピニオンギヤは歯の形状が適切なので、ハイサイクルチューンへの使用に最適です。
上述のようにピニオンギヤを交換した高回転型モーターを組み付けた状態でバッテリーを繋ぎ、ギヤを回した際のノイズを確認します。先のシム調整がバッチリ決まって、目立ったギヤノイズは見られませんでした。
シム調整が決まったところで一旦ギヤ類を外し、スイッチを含む配線をメカボックス下半部から取り出します。
真流速チューンは負荷が高いので、配線の発熱低減のため高効率配線であるシリコンコード1.25sqに引き直すわけですね。上画像中、左がもともと使われている配線で、右が交換用のシリコンコード1.25sqです。
配線を引き直し、ギヤ類を元通りセットした状態がこちらです。新たに引いたシリコンコードが、メカボックスの配線スペースギリギリの太さであることがおわかりいただけるでしょうか。
配線が完了したところで、スイッチ部分に接点グリスを塗布します。この後メカボックス下半部を閉じました。
本体が隠れてしまいましたが、スイッチ保護のためのSBD(ショットキーバリアダイオード)を取り付けたモーターをグリップ内部に組み込んで、すべての調整が完了です。
調整を終えたバレル~チャンバーまわりと、上下のメカボックスをレシーバーに組み込んでの初速チェックの模様です。撮影のタイミングを誤ったようで、初速計の数字が写っていないのですが、0.25gBB弾の使用で、83m/s(0.86J)前後という、弊社規定の安定した数値が出ていました。
ただ、フルオート時の給弾に問題があったので、アルミ製給弾ノズルの先端を旋盤加工で微調整をしつつ、何度かテストを重ねて、適切なセッティングを出しました。
給弾の問題も解決したところで、いつものようにトリガートーク様の40mレンジにて弾道とサイクルのチェックの様子を撮影しましたので、以下の動画を是非ご覧くださいませ。
BATON airsoft 電動ガン用リポバッテリー11.1v1200mAh[30C](セパレート)で回すハイサイクルは、やはり迫力が違いますね。一直線に連なった白い弾道が、40m先のフライパンに襲いかかっているのがおわかりいただけると思います。0.25gの重量弾がこれだけの勢いで飛んでくるというのは、サバゲーで撃たれる側にとっては大変な驚異でしょうね~。
高い剛性と取り回しの良さを兼ね備えた、ICS CXP16S SPORT LINEに、重量弾での安定した命中精度と、ハイサイクルによる高い制圧力を兼ね備える真流速ハイサイチューンを施した結果を、今回はレポートいたしました。
真流速ハイサイは個別のご注文にて承るチューニング内容ですが、弊社で取扱中の電動ガンはもちろん、お手持ちの電動ガンへの持ち込みチューンも承っております。発射サイクルもノーマル、ぷちハイサイ、ハイサイと3種類からお選びいただけますので、是非ご検討のほどをよろしくお願いいたします。
【調整済み・保証付】ICS CXP16S SPORT LINE[BK/TAN]
真☆流速チューン