1920点の重み
2015年11月7日~8日、静岡県掛川市の静岡県総合教育センターあすなろ体育館において、日本最高峰のシューティングマッチ 『 JANPS (Japan Action Pistol Shooting Championship)』 が開催されました。
ヨコタ選手がシューティングを始めたのは1998年。それまでサバイバルゲーマーでしたが、その頃、住んでいた浜松で、JANPSスタッフと知り合ったことから射撃のセカイに入ったのです。いまは仕事の関係で新潟に住んでいますが、仕事や家庭で忙しく、普段、練習する時間は取れなくて、練習する場所もなく、今年は松本練習会でJANPSを練習しただけとのことです。
この日、Aスクワッド最終マッチはJANPS最難関マッチ、【ムーヴィンターゲット】でした。ここまでヨコタ選手は、【フォーリンプレイト】、【バリケイド】、【プラクティコゥ】の3競技をクリーン(各480点満点)。独り、ステージに立ったヨコタ選手を、みなが見守ります。
十分に時間をかけてサイトピクチャーを確認した横田選手は、静かにノッドし(ハンズアップして うなずき、ROに競技開始を告げること)、4m6発×2回、5m6発×2回を淡々と撃ちこみました。
ムーヴィンターゲット(略称:ムーバー)では、4m、5m、6m、7mの距離があり、4mと5mを撃ったところで一回ターゲットを交換します。ROがスコアラーのところに持ち帰ったヨコタ選手のターゲットを覗き込みますが、一目で24発クリーンと分かる弾痕に観客は息をのみました。10点のさらに中心の黒丸、「X」(直径4cm)を外したのはわずか3発の21X。
ターゲットの弾痕は、競技中は選手・観客から分かりませんが(ターゲットは複写式で、競技終了後、2枚目をめくると上記のように青い弾痕が残っています)、ヨコタ選手の射撃は、「間違いなく10点を外していない」ということを観客にも確信させる丁寧で落ち着いたものでした。
7mの最後、ターゲットが左から右へ向かう最後のストリング、満射のかかったシュートを穏やかに撃ち終え、ヨコタ選手はスコアラーのところに向かいました。
2010年以来、史上2回目の1920点満射。その1回目の満射もヨコタ選手で、今回、2回目を達成したのであり、JANPSを満射出来たのはヨコタ選手ただ一人。
ヨコタ選手は精密射撃の最高峰、『APS CUP』でもパーフェクトの200点を達成していて、通称 “ 満点男 ” 、 誰もが認める日本トップのアキュラシーシューターなのです。
…1920点、その重みは、JANPSの会場、あすなろ体育館の駐車場でも分かります。
今年、たった一日しか練習していないのにどうして満射が出来たのかをヨコタ選手に問うたところ、「どうやったら当てられるか、人より考えているからだと思います」との答えでした。
ヨコタ選手に突き抜けた射撃の才能があることはもちろんですが、今年練習できなかったとしても17年間の積み重ねがあり、シューティングのテクニックだけでなく、これまでの人生経験で精神力を鍛え上げたところに、その強さの根源があるのではないかと私は思います。
そして、ヨコタ マサキ選手が、史上2回目となる
1920点満点の偉業を達成しました!
1920点満点の偉業を達成しました!
ヨコタ選手がシューティングを始めたのは1998年。それまでサバイバルゲーマーでしたが、その頃、住んでいた浜松で、JANPSスタッフと知り合ったことから射撃のセカイに入ったのです。いまは仕事の関係で新潟に住んでいますが、仕事や家庭で忙しく、普段、練習する時間は取れなくて、練習する場所もなく、今年は松本練習会でJANPSを練習しただけとのことです。
この日、Aスクワッド最終マッチはJANPS最難関マッチ、【ムーヴィンターゲット】でした。ここまでヨコタ選手は、【フォーリンプレイト】、【バリケイド】、【プラクティコゥ】の3競技をクリーン(各480点満点)。独り、ステージに立ったヨコタ選手を、みなが見守ります。
十分に時間をかけてサイトピクチャーを確認した横田選手は、静かにノッドし(ハンズアップして うなずき、ROに競技開始を告げること)、4m6発×2回、5m6発×2回を淡々と撃ちこみました。
ムーヴィンターゲット(略称:ムーバー)では、4m、5m、6m、7mの距離があり、4mと5mを撃ったところで一回ターゲットを交換します。ROがスコアラーのところに持ち帰ったヨコタ選手のターゲットを覗き込みますが、一目で24発クリーンと分かる弾痕に観客は息をのみました。10点のさらに中心の黒丸、「X」(直径4cm)を外したのはわずか3発の21X。
残るは6m、7m
ターゲットの弾痕は、競技中は選手・観客から分かりませんが(ターゲットは複写式で、競技終了後、2枚目をめくると上記のように青い弾痕が残っています)、ヨコタ選手の射撃は、「間違いなく10点を外していない」ということを観客にも確信させる丁寧で落ち着いたものでした。
7mの最後、ターゲットが左から右へ向かう最後のストリング、満射のかかったシュートを穏やかに撃ち終え、ヨコタ選手はスコアラーのところに向かいました。
そして…
ヨコタ選手は泣きそうな笑顔でした。
2010年以来、史上2回目の1920点満射。その1回目の満射もヨコタ選手で、今回、2回目を達成したのであり、JANPSを満射出来たのはヨコタ選手ただ一人。
ヨコタ選手は精密射撃の最高峰、『APS CUP』でもパーフェクトの200点を達成していて、通称 “ 満点男 ” 、 誰もが認める日本トップのアキュラシーシューターなのです。
…1920点、その重みは、JANPSの会場、あすなろ体育館の駐車場でも分かります。
今年、たった一日しか練習していないのにどうして満射が出来たのかをヨコタ選手に問うたところ、「どうやったら当てられるか、人より考えているからだと思います」との答えでした。
ヨコタ選手に突き抜けた射撃の才能があることはもちろんですが、今年練習できなかったとしても17年間の積み重ねがあり、シューティングのテクニックだけでなく、これまでの人生経験で精神力を鍛え上げたところに、その強さの根源があるのではないかと私は思います。
ヨコタ選手、本当におめでとうございました!