2020 年の 4 月に 8mm BB仕様のモデルが
電撃的な入荷 を果たし 1 か月を待たずして完売したという幻の製品、
SVOBODA CHEYTAC M200 CO2 ライブカート式ガスガン(8mm BB弾仕様)
当時もメーカーに発注してから入荷まで 2 年も待たされた商品なので、今回が最初で最後の入荷だろうと、
当時の紹介記事 でも書いたのですが、なんとこのほど、およそ 4 年ぶりに、
[ SVOBODA ]CHEYTAC M200 ライブカート が、
6mm BB弾仕様 ライブカート リコイルショック ガスガン となって再入荷を果たしました!
当ブログ読者の皆様なら、
CHEYTAC M200(正式名称はM200 Intervention ) についてはご存じのことと思いますが、映画、
「ザ・シューター/極大射程」劇中で、マーク・ウォールバーグ演じる孤高のスナイパー、ボブ・リー・スワガーが使用した巨大なライフルといえば、印象に残っている方も多いかと思います。
また、2022 年発売の FPS ゲーム、
Call of Duty: Modern Warfare II のマルチモードに、
FJX IMPERIUM という名称の強力なスナイパーライフルとして登場しています。現行の
Call of Duty®: Modern Warfare® 3 でも引き続いて使えるので、今も愛用している方がいらっしゃるかもしれません。手足以外に当たればほぼワンパンでダウンを取れるというのは、やはり魅力ですからね。
と、前置きが長くなりましたが、ここからは今回入荷した
SVOBODA 製 CHEYTAC M200 ライブカート リコイルショック ガスガン についてご紹介いたしましょう。
基本的には前回入荷分の再生産品なので、その外観に大きな違いはなく、全長が 5段階調整ストックの最短時で 1,189mm、最長時で1,366mmという巨大さは健在です。ただ、前回入荷分では 8,950g だったマガジンを除く本体重量が、9,685g へと 735g ばかり重くなっています。これはボルトの仕様が
CO2 から代替フロン(HFC134a)仕様になった ことと、後述する新機構の搭載による重量増です。
外観については、前回入荷分とほとんど同じパーツが使用されているので、
こちらの記事 を御覧いただきたいと思いますが、パッと見てはっきり変わったところといえば、前回入荷分では
FAB DEFENSE 風 の形状だったグリップが、オーソドックスな A2 タイプになった点です。このグリップは実銃同様インチねじで固定されていますが、取り付け基部の寸法も実銃準拠になっているので、お好みのグリップへの付替が楽しめます。
もちろん、
Cheyenne Tactical 社の正規ライセンスを取得して製造された、リアルサイズ、リアル刻印という部分に変わりはありません。
上述した通り、前回入荷分はボルトの中に CO2 12gカートリッジを装填する CO2 仕様でしたが、今回は
ボルト内に代替フロンガスを充填する発射方式 になっています。そのため、ストロークの長いボルトの表面に、画像のようなガス注入バルブが設けられているわけですね。
この注入バルブはいわゆる海外仕様なので、ガスを入れている感覚が掴みにくいと思いますが、ガスボンベが極端に冷えていなければしっかり注入されますので、どうかご安心くださいませ。
8mm BB から 6mm BB 仕様になったことで、当然ながら付属の
M200 専用カートリッジ も、先端部のBB弾を装填する穴が細く絞られています。
底面の刻印もしっかり入った、黄金色に輝く実に美しいアルミ製カートリッジですが、スチール製マガジンに装填し、M200 のスチール製ボルトでもってチェンバーに送り込み、ボルトハンドルを引いてエジェクトするという一連の動作を行うと、文字通り 1 発で傷だらけになってしまうのです(涙)
とはいえ、この巨大なカートリッジが回転しながらエジェクションポートから蹴りだされる様子は、一度やったら病みつきになること請け合いの楽しさですからね~。
ちなみにそのスチール製マガジンはこちらです。マガジン単体重量だけで 520g ありますが、装弾数いっぱいの 7 発のカートリッジを装填した時の重さは、900g 近くになっちゃいます(汗)
尚、
今回はこの専用カートリッジ × 20 発と、専用マガジン × 2 本をセットしての販売 となりますが、M200 本体の動作チェックを行うため、
付属のカートリッジが 1 発だけ傷ついた状態でのお届け になりますことを、ご理解賜ります様お願いいたします。
そして、先にも書きました重量増加の一因となった新機構なのですが、まずご注目いただきたいのが、アッパーレシーバーから前方に伸びる極太のバレルチューブの上下 2 箇所に設けられた画像ガス注入バルブです。
上の画像中、赤い矢印で指した場所に、それぞれこのようにガス注入バルブが設けられているのですが、ここから注入するガスは BB弾を発射するためのものではなく、今回入荷分から新たに搭載された
リコイルショック発生システム を稼働させるためのパワーソースになるのです。
このバイポッドで支えられた部分にそのシステムが内蔵されているわけですが、
「リコイルショック発生システム」 というのは、当記事執筆にあたって勝手に命名したものでして、本製品に付属する英語表記の取扱説明書には、この機構についてひとことも触れられていないのです。
ではどんなものかと申しますと、BB弾の発射時に、おそらくバレルチューブ内の錘(おもり)がガス圧で動いて、
ドスン というショックを生み出しているものと思われます。
思われますというのも頼りない話しですが、先にも書きました通り、付属の説明書に何の記載もない上、イラスト付きのパーツリストも 8 mm 仕様の流用で、この機構についての詳細が何ひとつわからず、どのような仕組みでこの振動が発生しているかは不明なのです。
もちろん、本体を分解すればわかる話しではありますが、一度でも分解すれば傷が付くのは避けられず、商品にならなくなっちゃいますからね。
また、リコイルショックとは言っても、銃本体を銃口側に向かって揺さぶるような振動なので、実際のリコイルとは趣が違っているのが正直なところです。
とはいえ、平らな台に置いた 10 kg 近いこのライフルが、1~2 cm ほどズレるくらいの振動が発生しますので、ボルトアクションライフルとしては、かなり楽しいギミックだと思います。
さて、気になる実射性能についてですが、
気温 19 ℃ の倉庫内、およそ15 秒ほど HFC134a ガスを充填して計測したバシコスバイオBB弾 0.2 g 使用時の初速は、75m/s~79m/s程度 で、適正ホップを出すことにより、
30 m 先に設置した直径 30 cm のターゲットを、安定した弾道で狙い撃てることが確認出来ました。この環境下でこの数値ですから、季節が進んで暖かくなれば、さらなる性能が期待出来そうですね。
※ボルトを暖め過ぎると、バルブが叩けず発射不能となります。
尚、カートリッジ先端に BB 弾をセットする際、
深く押し込んでしまうと発射されないことがある ので、やや浅めにセットする必要があります。
また、1 回のガス充填で何発撃てるかにつきましては、およそ15 秒ほど HFC134a ガスを充填した状態で、20 回以上は発射出来ましたが、これも気温やガスボンベの温め具合によって条件が変わりますので、参考程度に考えていただければ幸いです。前回の CO2 仕様と違って、いつでもガスを追加充填出来ますからね。
それにしてもこのスコープを載せた姿のカッコ良さといったら! いつまでも眺めていられるくらい魅力的ですよね~。
上述した通り、
Cheyenne Tactical 社 の正規ライセンスを取得して作り上げられた、パーフェクトな再現度を誇る最高峰のボルトアクション式ガスガンです。
商品には、上画像のようにストックを最短に縮めた状態の M200 がピッタリ収納出来るサイズの
樹脂製ハードケース が付属します。これだけの巨大なライフルを収めるケースとなると、なかなか入手が難しいところなので、最初から付いているのは嬉しいところですよね。
世界的な金属材料の高騰と、厳しい為替レートのため、かなりの高額商品となっておりますが、前回入荷時に買い逃してしまった方、また、6 mm 仕様も押さえておかねば! とお考えの方(汗)は、この機会をお見逃しのないようお願いいたします!
[ SVOBODA ]CHEYTAC M200 ライブカート リコイルショック ガスガン
※マガジン 2 本(本体付属 1 本と予備 1 本)、カートリッジ 20 発付属