BM-9 CO2GBB 改良パーツ組み込み方法
BM-9 CO2GBB ファーストロット(2019年9月発売)に、セカンドロット(2020年3月発売)と同等の射撃性能(※)にする内部改良パーツ、セーフティ改良パーツの組み込み方法について、可能な限り詳しく解説してみたいと思います。
※ BM-9 CO2GBB ファーストロットに 改良パーツを組み込むと、個体にもよりますが0.20g BB 弾使用時でファーストロット箱出しより初速が 5m/s 前後低下致します。ただ、初速が 50~60m/s へと極端に低下した場合は組み込みミスかパーツの破損ですので、当店までご相談いただければ幸いです。
画像と文章がかなりの量になっておりますが、どうか最後までお付き合いのほどをお願いいたします。
パーツ組み込み準備の第一歩として、スライドとフレームを分離します。
この際、アウターバレルカバーはあらかじめ外しておきましょう。
まずは 改良版リコイルスプリング を組み込むため、リコイルスプリングガイドを取り外します。
ちょっと銃口側に押しながら下に引っ張るだけで外れるので、簡単ですよね。
リコイルスプリングガイドは変更されていないので、1st ロットのリコイルスプリングを抜き取り、BM9-11 リコイルスプリング セカンドロット改良版と差し替えてください。
この部分はこれで交換終了です。
次はホップアップパッキンを交換するため、バレル周りを分解して行きましょう。
まずはスライド先端内部にハマッているスペーサーを取り出して・・・
チャンバー部分を摘んで、バレル一式をスライドから抜き取ります。
この作業も特に説明は不要ですね。
チャンバーASSYの下部に組みつけられているバレルロックを、画像のように引き下げ、チャンバーASSY側の軸からパキッと外します。
この際、画像にある小さいスプリングが飛び出す可能性がありますので、紛失には充分に注意してください。
バレルロックを外したら、アウターバレルとチャンバーASSYを結合しているバレルピンを、ピンポンチで抜き取ります。
バレルピンは片側に抜け止めが設けられているので、ピンポンチで叩き出す方向に注意しましょう。
バレルピンを抜くとご覧のように、アウターバレルからインナーバレルとチャンバーASSYが抜き取れます。
次に、チャンバーASSY左側面にあるプラスネジを外します。
この際必ず、ネジの大きさに合ったドライバーを使ってください。
上記のネジを外すことで、ご覧のようにチャンバーASSYが開きます。
画像では既に、ホップアップパッキンをインナーバレルから外していますが、これもちょっとひねりながら取り外すだけなので、解説は不要ですよね。
そして1st ロットのホップアップパッキンを、TK-W2 ホップアップパッキンに交換します。
この際、ホップアップパッキンの側面に設けられているリブの向きに注意して取り付けてください。
尚、TK-W2 ホップアップパッキンの性能を発揮するためには、1st ロットインナーバレルのホップ窓を、上画像のように加工する必要があります。
BM-9のインナーバレルはアルミ製なので、100均の金ヤスリとカッターでも作業には充分でしょう。
また、TK-W2 ホップアップパッキン を、上画像のようにインナーバレルを加工したファーストロットBM-9に組み込んだ場合、適正ホップを出そうとした時に、異様な鬼ホップが発生することがあります。
この症状は、上画像のようなホップアーム形状の違いによって起こるものです。
※画像中、左がファーストロット、右がセカンドロットのホップアームです
TK-W2ホップはホップの突起が大きいので、ホップアームの形状を変更してあります。
要するにファーストロットのホップアーム形状では、ホップが強くかかりすぎてしまうわけですね。
これを解消する方法は実に簡単で、先の画像に記した寸法になるよう、ペンチで軽く潰していただくだけ。
この加工を行えば、TK-W2 ホップアップパッキンを組み込んだ際の鬼ホップは解消されます。
尚、ペンチで潰すのは画像の位置のみに留め、他の部分の形状には触らないようにご注意願います。
不用意にホップアームの角度をいじると弾道に悪影響が出ますので、取り扱いは慎重にお願いいたします。
ホップ窓を拡張したインナーバレルにTK-W2 ホップアップパッキンを取り付けたら、チャンバーASSYを元通り組み立てます。
チャンバーASSY右側パーツに開けられたスリットに、ホップアップパッキン側面のリブを合わせてセットしましょう。
メッキされたホップアームを組み付ける際は、画像のようにホップアップ調整ダイヤルを最弱状態にしておくと、スムーズに作業出来ます。
この状態でチャンバーASSY左側パーツをそっと被せてプラスネジをしっかり締め込み、元通りアウターバレルに組み付ければ、チャンバーまわりのアップデートは完了です。
次に、セーフティまわりを分解して行きましょう。
この部分は、1st ロット対策用のBM9-X セーフティセットにそっくり交換することになります。
まずはスライド右側のセーフティーレバー付け根部分に見えるイモネジを外して・・・
右側セーフティレバーを取り外します。
ここでちょっとコツが要る作業になるのですが、左側セーフティレバーの軸部分の先端を、銀色に見えるセーフティレバーバーに触れずに押し込みます。
この際、セーフティレバー付け根のセーフティレバーロックが勢い良く飛び出しますので、画像のように指でカバーしつつ作業する必要があります。
この手の作業を行ったことが無い方は、ビニール袋の中で作業する等、パーツを紛失しないよう工夫してください。
上記の作業を正しく行えば、ご覧のようにセーフティレバー本体とセーフティレバーバーがスライドから取り外せます。
これらのパーツを、1st ロット対策用BM9-X セーフティセットとそっくり差し替えるわけですね。
セーフティまわりを取り出したところで、スライド内側底面に見える銀色のプラスネジを外します。
ここもサイズの合ったドライバーを使わないと、ネジ頭を簡単に舐めてしまいますのでご注意ください。
上記のネジを外したら、画像のようにスライドの両サイドを掴んで左右に開き、ブローバックハウジングを取り外します。
スライドを左右に開きながら中指でノズルをスライド下面方向に押し込むと外れるのですが、ここは実際に作業してコツを掴んでください。
取り出したブローバックハウジングには、シリンダーASSYが組みつけられています。
これを BM9-M1-M8 シリンダー ASSY セカンドロット改良版 に交換するわけです。
しかしながら、ここからの作業は比較的難易度が高く、エアガンの分解組み立てを行ったことが無いという方にとっては、かなり難しく感じるかもしれません。
その点を踏まえた上で、以下の解説をご覧くださいませ。
シリンダーASSYをブローバックハウジングから外すため、まずはブローバックハウジング後方の端を右手で摘み、左手でシリンダーを掴んで前方(画像左方向)に2cmほど引っ張ります。
シリンダーが前進した状態を保持しつつ、画像の位置にあるピンをピンポンチで抜き取ります。
これで、シリンダーASSYとブローバックハウジングが分離しました。
ここで外した1st ロットのシリンダーASSYは特に分解する必要が無いのですが、セカンドロット改良版シリンダーASSYの組み立てに当たり、構造を理解しておく必要がありますので、以下に解説いたします。
画像中、青い矢印で指した部分にハマッているピンを、全長の半分を残して片側に押し出します。
こうすることで、シリンダーを後方に引っ張っているスプリングが開放され、画像のようにピストンが取り外せます。
ピストンの右端にあるピンは、先にブローバックハウジングから抜き取ったピンですが、このピンでブローバックハウジングとピストンが結合されていたわけです。
さてここからは、セカンドロット改良版シリンダーASSYの組み立て方法になります。
同梱されている引きバネの端にCA止め輪が適切にかかっている(ピストン側に引っ張っても抜けない向きにハマッている)ことを確認し、ピストン中央の穴に後方から差し込みます。
この際、引きバネとCA止め輪を上の画像のように組み合わせてください。
短く突き出したスプリング先端に対し、3枚の爪が上に向かって曲げられているのが正解です。
この状態でスプリングを下に引っ張っても、爪に引っかかって抜けないのがわかりますよね。
対して、誤った組付け方がこちらです。
これでは、スプリングを下に引っ張ったら抜けてしまいますよね。
このスプリングは、ブローバックの度にピストン側に勢いよく引っ張られますので、このCA止め輪の向きが非常に重要になるのです。
CA止め輪を正しく組付けた引きバネをピストンに通し、その先端が画像のように前方の穴から覗いた形にするのですが、この際、リング状になった引きバネ先端の向きが重要になります。
引きバネを通したピストンをシリンダーに差し込む際、青い矢印で指したリング状部分の向きを、黄色い丸で囲ったシリンダー側面の穴と同じ向きになるよう注意する必要があるのです。
その理由が、この画像でおわかりいただけるでしょうか。
マガジンから放出されるガスを取り込む、シリンダー底面の四角い穴から覗き込みながら、先に全長の半分だけ押し出していたピンを、引きバネ先端のリングに通して、ピストンとシリンダーを結合するのです。
このために、シリンダー側面の穴とリング状部分の向きを揃えておく必要があったわけですね。
この作業はちょっとやっかいなので、手元を明るく照らして、慎重に根気良く作業を行ってください。
上記の作業が正しく行えていれば、シリンダー後方からピストンを引っ張った時に、引きバネのテンションがかかっているはずなので、画像のようにシリンダーを前方(画像左下方向)に押さえつつ、引っ張り出したピストン上面の窪みを摘んで、元通りブローバックハウジングにピンで固定します。
これでセカンドロット改良版シリンダーASSYの組み立ては完了なので、取り外した時と同じ要領でスライドを左右に開き、ブローバックハウジングを元通り組み込んでください。
※3月22日追記
セカンドロット改良版のシリンダーASSYには、直径8mm前後の黒くて丸いスポンジが同梱されています。
このスポンジは、ファーストロットで使われていたOリングの代わりとなる、パッキンの役目を果たす物です。
ブローバックハウジングにピストンを組み付ける際には、ピストン後ろ側の窪みにスポンジを押し込んでから作業を行ってください。
ブローバックハウジングとシリンダーASSYの交換が完了したところで、セーフティ周りの組み付けにかかります。
左側セーフティレバーの軸をスライドに半分ほどセットし、レバー付け根の穴にセーフティレバーロック(とスプリング)を挿し込みます。
セーフティレバーロックが抜け落ちないよう注意しながら、改良版のセーフティレバーバーを画像の位置に挿し込みます。
画像だとわかりにくいかもしれませんが、セーフティレバーの軸の末端にある小さな突起と、セーフティーレバーバー先端の穴の位置が合致するように保持します。
左手の親指で上述の状態を保ちながら、セーフティレバーロックを細い棒状の道具で押さえつけつつ、左手の中指でセーフティレバーをスライドに押し込みます。
さほど難しい作業では無いのですが、未経験の方はちょっと手間取るかもしれないのと、やはりセーフティレバーロックを飛ばしてしまう可能性が高いので、ビニール袋の中で作業する等工夫していただきたいと思います。
上記の作業を正しく行うと、画像のようにセーフティレバーバー先端の穴と、セーフティレバー軸末端の小さな突起がバッチリ噛み合います。
同時に、セーフティレバーロックがスライドの内側にしっかり収まります。
上記のどちらかが上手く行っていない場合は、もう一度取り外して組みなおしましょう。
上記の2点が正常に組みつけられていることが確認出来たら、先に取り外していた右側セーフティレバーを軸に挿し込み、イモネジでしっかり固定します。
可能であれば、ネジ止め剤を塗付しておくと安心ですね。
最後に、BM9-43 ハンマースプリング セカンドロット改良版への交換方法を解説します。
まずはマイナスドライバーで、左右のグリップを外します。
左右のグリップを外すと、マガジンキャッチがポロリと落ちて来ますので、やはり紛失と組み付け忘れに気をつけてください。
ちなみにこのマガジンキャッチは実銃同様、左右どちらの向きにでも組みつけられるよう作られています。
左右のグリップを外したら、ハンマーがコックされていないことを確認して、グリップ下側後方に挿さっている太めのピンを抜き取ります。
上記のピンを抜くと、ハンマースプリングカバーがハンマースプリングに押し出されて外れます。
ピンが抜けた瞬間、ハンマースプリングカバーがちょっとした勢いで飛び出すので、紛失に注意しましょう。
こうして取り出した 1st ロットのハンマースプリングを、改良版のハンマースプリングと取替えます。
グリップ下面の穴に改良版ハンマースプリングを挿し込むのですが、この際、スプリングの先端が細くなっている方が上(ハンマー側)になりますので注意してください。
然る後、画像のようにハンマースプリングカバーでハンマースプリングを押し込み、先に抜いたピンを挿し込んで固定します。
この際、ランヤード用の穴が横を向くように気をつけると、スムーズに作業出来ると思います。
と、以上がBM-9 1st ロット版への 2nd ロット改良版パーツと対策パーツの分解、組み込み方法のご紹介でした。
説明が足りない部分やわかりにくい部分があるかもしれませんが、現物を目の前に置き、実際に手を動かしていただければ、概ねどういうことかはおわかりいただけると思います。
当記事をご覧になって、「こりゃあ自分では無理だわ」と判断されたお客様には、工賃無料での組み込みサービスも行っておりますので、当ブログこちらの記事をもう一度ご覧くださいませ。
タニコバさんのご指導をいただいての徹底検証により、より鋭く生まれ変わったBM-9 CO2GBB セカンドロット。
改良パーツを組み込むことで、お手元のファーストロット版BM-9も確実に性能アップいたしますので、どうかお早めのご予約をお願いいたします!
※ BM-9 CO2GBB ファーストロットに 改良パーツを組み込むと、個体にもよりますが0.20g BB 弾使用時でファーストロット箱出しより初速が 5m/s 前後低下致します。ただ、初速が 50~60m/s へと極端に低下した場合は組み込みミスかパーツの破損ですので、当店までご相談いただければ幸いです。
画像と文章がかなりの量になっておりますが、どうか最後までお付き合いのほどをお願いいたします。
パーツ組み込み準備の第一歩として、スライドとフレームを分離します。
この際、アウターバレルカバーはあらかじめ外しておきましょう。
まずは 改良版リコイルスプリング を組み込むため、リコイルスプリングガイドを取り外します。
ちょっと銃口側に押しながら下に引っ張るだけで外れるので、簡単ですよね。
リコイルスプリングガイドは変更されていないので、1st ロットのリコイルスプリングを抜き取り、BM9-11 リコイルスプリング セカンドロット改良版と差し替えてください。
この部分はこれで交換終了です。
次はホップアップパッキンを交換するため、バレル周りを分解して行きましょう。
まずはスライド先端内部にハマッているスペーサーを取り出して・・・
チャンバー部分を摘んで、バレル一式をスライドから抜き取ります。
この作業も特に説明は不要ですね。
チャンバーASSYの下部に組みつけられているバレルロックを、画像のように引き下げ、チャンバーASSY側の軸からパキッと外します。
この際、画像にある小さいスプリングが飛び出す可能性がありますので、紛失には充分に注意してください。
バレルロックを外したら、アウターバレルとチャンバーASSYを結合しているバレルピンを、ピンポンチで抜き取ります。
バレルピンは片側に抜け止めが設けられているので、ピンポンチで叩き出す方向に注意しましょう。
バレルピンを抜くとご覧のように、アウターバレルからインナーバレルとチャンバーASSYが抜き取れます。
次に、チャンバーASSY左側面にあるプラスネジを外します。
この際必ず、ネジの大きさに合ったドライバーを使ってください。
上記のネジを外すことで、ご覧のようにチャンバーASSYが開きます。
画像では既に、ホップアップパッキンをインナーバレルから外していますが、これもちょっとひねりながら取り外すだけなので、解説は不要ですよね。
そして1st ロットのホップアップパッキンを、TK-W2 ホップアップパッキンに交換します。
この際、ホップアップパッキンの側面に設けられているリブの向きに注意して取り付けてください。
尚、TK-W2 ホップアップパッキンの性能を発揮するためには、1st ロットインナーバレルのホップ窓を、上画像のように加工する必要があります。
BM-9のインナーバレルはアルミ製なので、100均の金ヤスリとカッターでも作業には充分でしょう。
また、TK-W2 ホップアップパッキン を、上画像のようにインナーバレルを加工したファーストロットBM-9に組み込んだ場合、適正ホップを出そうとした時に、異様な鬼ホップが発生することがあります。
この症状は、上画像のようなホップアーム形状の違いによって起こるものです。
※画像中、左がファーストロット、右がセカンドロットのホップアームです
TK-W2ホップはホップの突起が大きいので、ホップアームの形状を変更してあります。
要するにファーストロットのホップアーム形状では、ホップが強くかかりすぎてしまうわけですね。
これを解消する方法は実に簡単で、先の画像に記した寸法になるよう、ペンチで軽く潰していただくだけ。
この加工を行えば、TK-W2 ホップアップパッキンを組み込んだ際の鬼ホップは解消されます。
尚、ペンチで潰すのは画像の位置のみに留め、他の部分の形状には触らないようにご注意願います。
不用意にホップアームの角度をいじると弾道に悪影響が出ますので、取り扱いは慎重にお願いいたします。
ホップ窓を拡張したインナーバレルにTK-W2 ホップアップパッキンを取り付けたら、チャンバーASSYを元通り組み立てます。
チャンバーASSY右側パーツに開けられたスリットに、ホップアップパッキン側面のリブを合わせてセットしましょう。
メッキされたホップアームを組み付ける際は、画像のようにホップアップ調整ダイヤルを最弱状態にしておくと、スムーズに作業出来ます。
この状態でチャンバーASSY左側パーツをそっと被せてプラスネジをしっかり締め込み、元通りアウターバレルに組み付ければ、チャンバーまわりのアップデートは完了です。
次に、セーフティまわりを分解して行きましょう。
この部分は、1st ロット対策用のBM9-X セーフティセットにそっくり交換することになります。
まずはスライド右側のセーフティーレバー付け根部分に見えるイモネジを外して・・・
右側セーフティレバーを取り外します。
ここでちょっとコツが要る作業になるのですが、左側セーフティレバーの軸部分の先端を、銀色に見えるセーフティレバーバーに触れずに押し込みます。
この際、セーフティレバー付け根のセーフティレバーロックが勢い良く飛び出しますので、画像のように指でカバーしつつ作業する必要があります。
この手の作業を行ったことが無い方は、ビニール袋の中で作業する等、パーツを紛失しないよう工夫してください。
上記の作業を正しく行えば、ご覧のようにセーフティレバー本体とセーフティレバーバーがスライドから取り外せます。
これらのパーツを、1st ロット対策用BM9-X セーフティセットとそっくり差し替えるわけですね。
セーフティまわりを取り出したところで、スライド内側底面に見える銀色のプラスネジを外します。
ここもサイズの合ったドライバーを使わないと、ネジ頭を簡単に舐めてしまいますのでご注意ください。
上記のネジを外したら、画像のようにスライドの両サイドを掴んで左右に開き、ブローバックハウジングを取り外します。
スライドを左右に開きながら中指でノズルをスライド下面方向に押し込むと外れるのですが、ここは実際に作業してコツを掴んでください。
取り出したブローバックハウジングには、シリンダーASSYが組みつけられています。
これを BM9-M1-M8 シリンダー ASSY セカンドロット改良版 に交換するわけです。
しかしながら、ここからの作業は比較的難易度が高く、エアガンの分解組み立てを行ったことが無いという方にとっては、かなり難しく感じるかもしれません。
その点を踏まえた上で、以下の解説をご覧くださいませ。
シリンダーASSYをブローバックハウジングから外すため、まずはブローバックハウジング後方の端を右手で摘み、左手でシリンダーを掴んで前方(画像左方向)に2cmほど引っ張ります。
シリンダーが前進した状態を保持しつつ、画像の位置にあるピンをピンポンチで抜き取ります。
これで、シリンダーASSYとブローバックハウジングが分離しました。
ここで外した1st ロットのシリンダーASSYは特に分解する必要が無いのですが、セカンドロット改良版シリンダーASSYの組み立てに当たり、構造を理解しておく必要がありますので、以下に解説いたします。
画像中、青い矢印で指した部分にハマッているピンを、全長の半分を残して片側に押し出します。
こうすることで、シリンダーを後方に引っ張っているスプリングが開放され、画像のようにピストンが取り外せます。
ピストンの右端にあるピンは、先にブローバックハウジングから抜き取ったピンですが、このピンでブローバックハウジングとピストンが結合されていたわけです。
さてここからは、セカンドロット改良版シリンダーASSYの組み立て方法になります。
同梱されている引きバネの端にCA止め輪が適切にかかっている(ピストン側に引っ張っても抜けない向きにハマッている)ことを確認し、ピストン中央の穴に後方から差し込みます。
この際、引きバネとCA止め輪を上の画像のように組み合わせてください。
短く突き出したスプリング先端に対し、3枚の爪が上に向かって曲げられているのが正解です。
この状態でスプリングを下に引っ張っても、爪に引っかかって抜けないのがわかりますよね。
対して、誤った組付け方がこちらです。
これでは、スプリングを下に引っ張ったら抜けてしまいますよね。
このスプリングは、ブローバックの度にピストン側に勢いよく引っ張られますので、このCA止め輪の向きが非常に重要になるのです。
CA止め輪を正しく組付けた引きバネをピストンに通し、その先端が画像のように前方の穴から覗いた形にするのですが、この際、リング状になった引きバネ先端の向きが重要になります。
引きバネを通したピストンをシリンダーに差し込む際、青い矢印で指したリング状部分の向きを、黄色い丸で囲ったシリンダー側面の穴と同じ向きになるよう注意する必要があるのです。
その理由が、この画像でおわかりいただけるでしょうか。
マガジンから放出されるガスを取り込む、シリンダー底面の四角い穴から覗き込みながら、先に全長の半分だけ押し出していたピンを、引きバネ先端のリングに通して、ピストンとシリンダーを結合するのです。
このために、シリンダー側面の穴とリング状部分の向きを揃えておく必要があったわけですね。
この作業はちょっとやっかいなので、手元を明るく照らして、慎重に根気良く作業を行ってください。
上記の作業が正しく行えていれば、シリンダー後方からピストンを引っ張った時に、引きバネのテンションがかかっているはずなので、画像のようにシリンダーを前方(画像左下方向)に押さえつつ、引っ張り出したピストン上面の窪みを摘んで、元通りブローバックハウジングにピンで固定します。
これでセカンドロット改良版シリンダーASSYの組み立ては完了なので、取り外した時と同じ要領でスライドを左右に開き、ブローバックハウジングを元通り組み込んでください。
※3月22日追記
セカンドロット改良版のシリンダーASSYには、直径8mm前後の黒くて丸いスポンジが同梱されています。
このスポンジは、ファーストロットで使われていたOリングの代わりとなる、パッキンの役目を果たす物です。
ブローバックハウジングにピストンを組み付ける際には、ピストン後ろ側の窪みにスポンジを押し込んでから作業を行ってください。
ブローバックハウジングとシリンダーASSYの交換が完了したところで、セーフティ周りの組み付けにかかります。
左側セーフティレバーの軸をスライドに半分ほどセットし、レバー付け根の穴にセーフティレバーロック(とスプリング)を挿し込みます。
セーフティレバーロックが抜け落ちないよう注意しながら、改良版のセーフティレバーバーを画像の位置に挿し込みます。
画像だとわかりにくいかもしれませんが、セーフティレバーの軸の末端にある小さな突起と、セーフティーレバーバー先端の穴の位置が合致するように保持します。
左手の親指で上述の状態を保ちながら、セーフティレバーロックを細い棒状の道具で押さえつけつつ、左手の中指でセーフティレバーをスライドに押し込みます。
さほど難しい作業では無いのですが、未経験の方はちょっと手間取るかもしれないのと、やはりセーフティレバーロックを飛ばしてしまう可能性が高いので、ビニール袋の中で作業する等工夫していただきたいと思います。
上記の作業を正しく行うと、画像のようにセーフティレバーバー先端の穴と、セーフティレバー軸末端の小さな突起がバッチリ噛み合います。
同時に、セーフティレバーロックがスライドの内側にしっかり収まります。
上記のどちらかが上手く行っていない場合は、もう一度取り外して組みなおしましょう。
上記の2点が正常に組みつけられていることが確認出来たら、先に取り外していた右側セーフティレバーを軸に挿し込み、イモネジでしっかり固定します。
可能であれば、ネジ止め剤を塗付しておくと安心ですね。
最後に、BM9-43 ハンマースプリング セカンドロット改良版への交換方法を解説します。
まずはマイナスドライバーで、左右のグリップを外します。
左右のグリップを外すと、マガジンキャッチがポロリと落ちて来ますので、やはり紛失と組み付け忘れに気をつけてください。
ちなみにこのマガジンキャッチは実銃同様、左右どちらの向きにでも組みつけられるよう作られています。
左右のグリップを外したら、ハンマーがコックされていないことを確認して、グリップ下側後方に挿さっている太めのピンを抜き取ります。
上記のピンを抜くと、ハンマースプリングカバーがハンマースプリングに押し出されて外れます。
ピンが抜けた瞬間、ハンマースプリングカバーがちょっとした勢いで飛び出すので、紛失に注意しましょう。
こうして取り出した 1st ロットのハンマースプリングを、改良版のハンマースプリングと取替えます。
グリップ下面の穴に改良版ハンマースプリングを挿し込むのですが、この際、スプリングの先端が細くなっている方が上(ハンマー側)になりますので注意してください。
然る後、画像のようにハンマースプリングカバーでハンマースプリングを押し込み、先に抜いたピンを挿し込んで固定します。
この際、ランヤード用の穴が横を向くように気をつけると、スムーズに作業出来ると思います。
と、以上がBM-9 1st ロット版への 2nd ロット改良版パーツと対策パーツの分解、組み込み方法のご紹介でした。
説明が足りない部分やわかりにくい部分があるかもしれませんが、現物を目の前に置き、実際に手を動かしていただければ、概ねどういうことかはおわかりいただけると思います。
当記事をご覧になって、「こりゃあ自分では無理だわ」と判断されたお客様には、工賃無料での組み込みサービスも行っておりますので、当ブログこちらの記事をもう一度ご覧くださいませ。
タニコバさんのご指導をいただいての徹底検証により、より鋭く生まれ変わったBM-9 CO2GBB セカンドロット。
改良パーツを組み込むことで、お手元のファーストロット版BM-9も確実に性能アップいたしますので、どうかお早めのご予約をお願いいたします!
[ BATON airsoft ] BM-9 CO2GBB
セカンドロット : 3月発売予定・ご予約承り中
セカンドロット : 3月発売予定・ご予約承り中
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【SALE】 BM9-11 リコイルスプリング
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3月発売予定・ご予約承り中
【SALE】 BM9-11 リコイルスプリング
セカンドロット改良版
3月発売予定・ご予約承り中
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BM9-X セーフティセット( 1st ロット対策用 )
3月発売予定・ご予約承り中
BM9-X セーフティセット( 1st ロット対策用 )
3月発売予定・ご予約承り中
[ BATON airsoft ]
【SALE】 TK-W2 ホップアップパッキン
3月発売予定・ご予約承り中
【SALE】 TK-W2 ホップアップパッキン
3月発売予定・ご予約承り中
[ BATON airsoft ]
【SALE】 BM9-M1-M8 シリンダー ASSY
セカンドロット改良版
3月発売予定・ご予約承り中
【SALE】 BM9-M1-M8 シリンダー ASSY
セカンドロット改良版
3月発売予定・ご予約承り中
[ BATON airsoft ]
【SALE】 BM9-43 ハンマースプリング
セカンドロット改良版
3月発売予定・ご予約承り中
【SALE】 BM9-43 ハンマースプリング
セカンドロット改良版
3月発売予定・ご予約承り中