[ MODIFY ] PP-2000 CO2 & Gas GBB 試作品レポート
BATON's blog 読者の皆様おはようございます。バトン店長のデイヴ金子でございます。
本日は前置きなしで本題に入りましょう。
多くのマニアの皆様にご期待いただいております、Modify PP-2000 ガスブローバックの試作品が、つい先日弊社に届きました。
既に動画を公開しましたので、ご覧いただいた方も多いかと思いますが、曲がりなりにも動作する試作品が仕上がって来て、我々バトンスタッフもひと安心いたしました。
まあ、ここからが大変なんですけどね(汗)
露軍ファンの皆様にはともかく(汗)、メジャーな銃とは言い難いと思いますので、まずは実銃に付いてちょっとご紹介してみたいと思います。
PP-2000 という銃は、2004年にロシアで発表された KBP Instrument Design Bureau 社製のサブマシンガンです。
使用される弾薬は9x19mm の、いわゆる9mmパラベラムに加え、9mm 7N31 カートリッジという徹甲弾の発射が可能で、FN P90 や H&K MP7 のような PDW(パーソナルディフェンスウェポン) としての運用を想定しているとのこと。
その性格ゆえ、ロシア軍や法執行機関の特殊部隊専用銃となっているようです。
と、あたかも知っていたかのように書いていますが、すべてネットで調べた情報なのは言うまでもありません(汗)
2009年に発売された FPS ゲーム、COD MW2 で初めて見た当時、あまりに変な形をしているので架空の銃かと思っていたくらいですからね~。
その頃にはちゃんと実在していたんですねぇ。
ちなみに、先ごろ発売された COD MW2 キャンペーンリマスタードにもちゃんと登場していました。
独特のコッキングも再現されているあたり流石ですよね。
話しを実銃に戻しますが、おそらくロシアで作られたであろう実射シーンの動画が Youtube にありましたので、下に張ってみますね。
9mm 弾のストレートブローバック方式だけに、かなりリコイルが強いように思います。
フルオートなんて、両手で握って撃っても当てられそうに無いほどマズルが跳ね上がっていますよね。
2000 年代の銃だけあって、タクティカルライトや各種光学機器も専用の物が開発されているようです。
いかにもロシア製銃器といった佇まいですね~。
こちらは、第604特殊任務部隊のオペレーターがテストしている画像とのことですが、EOTech のホロサイトが載せられていますね。
これはこれでカッコいいではありませんか。
と、前置きが長くなりましたが、ここからはModify 製 PP-2000 試作品のディティールを細かく見て参りましょう。
尚、今回は内部機構を含めた試作品のレポートであるため、実射性能については触れないことを予めお含み置きくださいませ。
外観については、実銃の特異なデザインを見事にトレースしています。
基本的には、樹脂製のグリップフレームに金属製のアッパーレシーバーが搭載された、FN P90 のような構成の銃ですね。
実銃も小型軽量を売りにしていますが、この試作品もマガジンを除く本体重量が 1kg 弱という、驚きの軽さを実現しています。
フラッシュハイダーと一体になったフロントサイトベース部分はスチール製で、フロントサイトポストは実銃通りに調整が可能。
銀色に見えるアウターバレルはアルミ製と思われますが、中程に見える丸いブロックはスチール製となっています。
アウターバレル上に位置するパイプ状のパーツはコッキングロッドで、画像のようにローレット加工が施された先端部を折り曲げることでハンドルとし、コッキング動作を行う仕組みです。
このハンドル部分は H&K G36 のように、左右どちらにでも折り曲げることが可能です。
トリガーガードを兼ねたフォアグリップ部分は、サポートハンドの親指を入れて握り込むエルゴノミックデザインになっています。
具体的には、下画像のようにホールドするわけですね。
この手の銃は、とっさに構えた時にサポートハンドが銃口の前に出てしまう場合があるので、使いこなすにはそれなりの訓練が必要となります。
自分の手のひらに風穴を開けたくはありませんものね。
ちょっと見たことの無い不思議な形をしたトリガーですが、トリガープル自体は軽くてキレが良く、正確な射撃を助けてくれそうです。
トリガーの後方に見える背の低いボタンは、マガジンリリースボタンです。
レシーバー上には 10 スロットの 20mm レールマウントを備えており、各種光学機器の搭載が可能・・・と言いますか、申し訳程度に設けられたリアサイトを見れば、光学機器の使用が前提であることは一目瞭然ですよね。
レシーバーはおそらくアルミ板材のプレス加工品で、美しいブラックアルマイトが施されています。
グリップ付け根付近を下から見ると、トリガーが突き出している穴の形から、トリガーストロークの短さがわかりますね。ホップ調整はトリガー後部の穴から行います。
グリップ側面の、ПП-2000 という刻印は、ロシアの文字で PP-2000 と刻まれているものです。独特の書体もしっかり再現されていて、素晴らしい仕上がりです。
グリップ表面の滑り止めモールドのデザインも実銃そのままで、表面の質感ひとつとっても、本物のパーツではないかと思ってしまうほどリアルな出来栄えです。
かなり特異なフォルムを持つ PP-2000ですが、 このアングルで見ると比較的オーソドックスな構成であることがわかりますね。
エジェクションポートの真下に、マガジンハウジングを兼ねたグリップがあるデザインは、H&K MP7 と同じです。
同じく左側から見たグリップ周辺ですが、グリップの後方下部の穴がどんな役割を果たすのか、今回調べた限りではわかりませんでした。
マガジンの底板が妙な角度になっているのもちょっと不思議ですよね。
ロシア製銃器のデザインは奥が深すぎます・・・(汗)
そしてレシーバー左側面に付いている変わった形のパーツは、セレクターレバーです。
画像の位置はセミオートポジションで、ここから上に 1 クリック動かすとフルオート、もう 1 クリック上でセーフティオンになるロシアンスタイルになっています。
こちら、折りたたんだ状態のフォールディングストックの基部です。
ストック側の付け根部分を掴んで上に引っ張ることでロックが解け、ストックが展開される仕組みです。
こちらはストックを展開した状態です。
ストック本体もストック基部も、共にスチールで作られているので、ガシッと肩付けして構えても、強度的な不安は微塵も感じられません。
レシーバー左側面後方にあるボタンを押し込むと、画像のようにストック基部が外れます。
このボタンがリリースボタンになっているわけですね。
ストック基部が入っていた空洞部分には、予備マガジンを挿し込むことが出来るはずなのですが、この試作品では挿し込んだマガジンをロックすることが出来ませんでした。
おそらく量産品では修正されることと思いますが、ロングマガジンを挿し込んでストック代わりにするという発想には驚かされるばかりです。
マガジンの底板に妙な角度が付いているのも、バットプレート代わりにするためだったのですね。
そしてこちらは、上の画像で本体に刺さっていた、ショートタイプの CO2 マガジンです。
装弾数は 22 発ですが、TANIO-KOBA CO2 バルブを純正採用しますので、驚異の低燃費が期待出来るのは間違いないでしょう。
CO2 12gカートリッジの装填は、底板を外した上で横からセットし、マガジン底部のボルトを締めこむお馴染みの方法です。
こちらは同じ CO2 マガジンのロングタイプです。
装弾数は56 発と、サバゲで使うにも充分な火力を有しており、当然ながら TANIO-KOBA CO2 バルブを純正採用いたします。
さらにこちらは、一般的な代替フロン対応のガスマガジンです。
そう、Modify PP-2000 は、CO2 と代替フロン両タイプのマガジンを共用することが出来るのです。
これはなかなかに画期的なシステムだと思いませんか?
ご覧のように、マガジンの底板の穴の奥に注入バルブが隠されているお馴染みの構造となっています。
気化効率の良い夏の間はガスマガジンで、気温が低い秋冬は CO2 マガジンでといった使い分けをするのもアリですよね~。
もちろんガスマガジンの方にも、装弾数 56 発のロングタイプが用意されています。
気化スペースが大きい分、快調な動作が期待出来そうですね。
こちらは Modify から提供された画像のみでのご紹介なのですが、専用サプレッサーも同時発売の予定だそうです。
こうなって来ると、専用のタクティカルライトもモデルアップして欲しいと思っちゃいますね~。
Modify さん、いかがでしょうか!?
>バットン・オーツカ追伸
まだ写真が無いのですが、PP-2000 専用タクティカルライトもモデルアップ! 本体発売時に同時発売する予定ですので、乞うご期待!
トイガンとしては世界初の製品化となる Modify の意欲作、PP-2000 。
(有)タニオコバ &(株)バトンTrading が総代理店として販売することは既にお伝えしましたが、加工精度の高さに定評のある Modify の技術力に、かのタニコバさんの経験と知識が加わるのですから、期待するなという方が無理という話しですよね!
2020年夏~秋の発売を、どうか楽しみにお待ちくださいませ!!
本日は前置きなしで本題に入りましょう。
多くのマニアの皆様にご期待いただいております、Modify PP-2000 ガスブローバックの試作品が、つい先日弊社に届きました。
既に動画を公開しましたので、ご覧いただいた方も多いかと思いますが、曲がりなりにも動作する試作品が仕上がって来て、我々バトンスタッフもひと安心いたしました。
まあ、ここからが大変なんですけどね(汗)
露軍ファンの皆様にはともかく(汗)、メジャーな銃とは言い難いと思いますので、まずは実銃に付いてちょっとご紹介してみたいと思います。
PP-2000 という銃は、2004年にロシアで発表された KBP Instrument Design Bureau 社製のサブマシンガンです。
使用される弾薬は9x19mm の、いわゆる9mmパラベラムに加え、9mm 7N31 カートリッジという徹甲弾の発射が可能で、FN P90 や H&K MP7 のような PDW(パーソナルディフェンスウェポン) としての運用を想定しているとのこと。
その性格ゆえ、ロシア軍や法執行機関の特殊部隊専用銃となっているようです。
と、あたかも知っていたかのように書いていますが、すべてネットで調べた情報なのは言うまでもありません(汗)
2009年に発売された FPS ゲーム、COD MW2 で初めて見た当時、あまりに変な形をしているので架空の銃かと思っていたくらいですからね~。
その頃にはちゃんと実在していたんですねぇ。
ちなみに、先ごろ発売された COD MW2 キャンペーンリマスタードにもちゃんと登場していました。
独特のコッキングも再現されているあたり流石ですよね。
話しを実銃に戻しますが、おそらくロシアで作られたであろう実射シーンの動画が Youtube にありましたので、下に張ってみますね。
9mm 弾のストレートブローバック方式だけに、かなりリコイルが強いように思います。
フルオートなんて、両手で握って撃っても当てられそうに無いほどマズルが跳ね上がっていますよね。
2000 年代の銃だけあって、タクティカルライトや各種光学機器も専用の物が開発されているようです。
いかにもロシア製銃器といった佇まいですね~。
こちらは、第604特殊任務部隊のオペレーターがテストしている画像とのことですが、EOTech のホロサイトが載せられていますね。
これはこれでカッコいいではありませんか。
と、前置きが長くなりましたが、ここからはModify 製 PP-2000 試作品のディティールを細かく見て参りましょう。
尚、今回は内部機構を含めた試作品のレポートであるため、実射性能については触れないことを予めお含み置きくださいませ。
外観については、実銃の特異なデザインを見事にトレースしています。
基本的には、樹脂製のグリップフレームに金属製のアッパーレシーバーが搭載された、FN P90 のような構成の銃ですね。
実銃も小型軽量を売りにしていますが、この試作品もマガジンを除く本体重量が 1kg 弱という、驚きの軽さを実現しています。
フラッシュハイダーと一体になったフロントサイトベース部分はスチール製で、フロントサイトポストは実銃通りに調整が可能。
銀色に見えるアウターバレルはアルミ製と思われますが、中程に見える丸いブロックはスチール製となっています。
アウターバレル上に位置するパイプ状のパーツはコッキングロッドで、画像のようにローレット加工が施された先端部を折り曲げることでハンドルとし、コッキング動作を行う仕組みです。
このハンドル部分は H&K G36 のように、左右どちらにでも折り曲げることが可能です。
トリガーガードを兼ねたフォアグリップ部分は、サポートハンドの親指を入れて握り込むエルゴノミックデザインになっています。
具体的には、下画像のようにホールドするわけですね。
この手の銃は、とっさに構えた時にサポートハンドが銃口の前に出てしまう場合があるので、使いこなすにはそれなりの訓練が必要となります。
自分の手のひらに風穴を開けたくはありませんものね。
ちょっと見たことの無い不思議な形をしたトリガーですが、トリガープル自体は軽くてキレが良く、正確な射撃を助けてくれそうです。
トリガーの後方に見える背の低いボタンは、マガジンリリースボタンです。
レシーバー上には 10 スロットの 20mm レールマウントを備えており、各種光学機器の搭載が可能・・・と言いますか、申し訳程度に設けられたリアサイトを見れば、光学機器の使用が前提であることは一目瞭然ですよね。
レシーバーはおそらくアルミ板材のプレス加工品で、美しいブラックアルマイトが施されています。
グリップ付け根付近を下から見ると、トリガーが突き出している穴の形から、トリガーストロークの短さがわかりますね。ホップ調整はトリガー後部の穴から行います。
グリップ側面の、ПП-2000 という刻印は、ロシアの文字で PP-2000 と刻まれているものです。独特の書体もしっかり再現されていて、素晴らしい仕上がりです。
グリップ表面の滑り止めモールドのデザインも実銃そのままで、表面の質感ひとつとっても、本物のパーツではないかと思ってしまうほどリアルな出来栄えです。
かなり特異なフォルムを持つ PP-2000ですが、 このアングルで見ると比較的オーソドックスな構成であることがわかりますね。
エジェクションポートの真下に、マガジンハウジングを兼ねたグリップがあるデザインは、H&K MP7 と同じです。
同じく左側から見たグリップ周辺ですが、グリップの後方下部の穴がどんな役割を果たすのか、今回調べた限りではわかりませんでした。
マガジンの底板が妙な角度になっているのもちょっと不思議ですよね。
ロシア製銃器のデザインは奥が深すぎます・・・(汗)
そしてレシーバー左側面に付いている変わった形のパーツは、セレクターレバーです。
画像の位置はセミオートポジションで、ここから上に 1 クリック動かすとフルオート、もう 1 クリック上でセーフティオンになるロシアンスタイルになっています。
こちら、折りたたんだ状態のフォールディングストックの基部です。
ストック側の付け根部分を掴んで上に引っ張ることでロックが解け、ストックが展開される仕組みです。
こちらはストックを展開した状態です。
ストック本体もストック基部も、共にスチールで作られているので、ガシッと肩付けして構えても、強度的な不安は微塵も感じられません。
レシーバー左側面後方にあるボタンを押し込むと、画像のようにストック基部が外れます。
このボタンがリリースボタンになっているわけですね。
ストック基部が入っていた空洞部分には、予備マガジンを挿し込むことが出来るはずなのですが、この試作品では挿し込んだマガジンをロックすることが出来ませんでした。
おそらく量産品では修正されることと思いますが、ロングマガジンを挿し込んでストック代わりにするという発想には驚かされるばかりです。
マガジンの底板に妙な角度が付いているのも、バットプレート代わりにするためだったのですね。
そしてこちらは、上の画像で本体に刺さっていた、ショートタイプの CO2 マガジンです。
装弾数は 22 発ですが、TANIO-KOBA CO2 バルブを純正採用しますので、驚異の低燃費が期待出来るのは間違いないでしょう。
CO2 12gカートリッジの装填は、底板を外した上で横からセットし、マガジン底部のボルトを締めこむお馴染みの方法です。
こちらは同じ CO2 マガジンのロングタイプです。
装弾数は56 発と、サバゲで使うにも充分な火力を有しており、当然ながら TANIO-KOBA CO2 バルブを純正採用いたします。
さらにこちらは、一般的な代替フロン対応のガスマガジンです。
そう、Modify PP-2000 は、CO2 と代替フロン両タイプのマガジンを共用することが出来るのです。
これはなかなかに画期的なシステムだと思いませんか?
ご覧のように、マガジンの底板の穴の奥に注入バルブが隠されているお馴染みの構造となっています。
気化効率の良い夏の間はガスマガジンで、気温が低い秋冬は CO2 マガジンでといった使い分けをするのもアリですよね~。
もちろんガスマガジンの方にも、装弾数 56 発のロングタイプが用意されています。
気化スペースが大きい分、快調な動作が期待出来そうですね。
こちらは Modify から提供された画像のみでのご紹介なのですが、専用サプレッサーも同時発売の予定だそうです。
こうなって来ると、専用のタクティカルライトもモデルアップして欲しいと思っちゃいますね~。
Modify さん、いかがでしょうか!?
>バットン・オーツカ追伸
まだ写真が無いのですが、PP-2000 専用タクティカルライトもモデルアップ! 本体発売時に同時発売する予定ですので、乞うご期待!
トイガンとしては世界初の製品化となる Modify の意欲作、PP-2000 。
(有)タニオコバ &(株)バトンTrading が総代理店として販売することは既にお伝えしましたが、加工精度の高さに定評のある Modify の技術力に、かのタニコバさんの経験と知識が加わるのですから、期待するなという方が無理という話しですよね!
2020年夏~秋の発売を、どうか楽しみにお待ちくださいませ!!