実銃とエアガンの違い:後編 [フリンチ]
「ターゲットの距離と大きさの違い」は実銃シューティングマッチ(スチールチャレンジ)とエアガンシューティングマッチ(ジャパンスチールチャレンジ)の話が大きかったですが、今度は純粋に実銃ならではの話。そう、ガスや圧縮したエアでプラスチックの弾を撃つトイガンとは違い、瞬時に膨張する火薬の燃焼ガスで鉛の弾を撃つ実銃ですから、作用・反作用で、それはもうドコーンとリコイルがあります
ちょうど昨日、デイブ金子がSHOTSHOWのメディアデーで撃った凶悪な銃のリコイルについて書いていましたねw 自分が撃った銃は9mm、そしてスチールチャレンジ用に火薬の量を減らした弾ですので、デイヴ金子の記事のような物凄いリコイルはないですけど、それでも最初はびっくりするし、制御できません… リコイルばっかりは、トイガンでは練習しようがないもので (^^ゞ
(※これもデイヴ金子と同じく、自分も「プレートが撃ちたいです!」ってイチローさんに直訴して撃たせてもらってますw やっぱり、自分のシューティングの始まりはGunsmithバトン アキバ店シューティングレンジのプレートなので、ぜひとも本物を撃ちたかったのです )
で、実銃のシューティングで、よく話に出てくるのが「フリンチ」という言葉。自分は事前に聞くことなく、現地でも注釈を頼まなかったのですが、体感したところでは、「リコイルに対して身構えてしまい、上に行く銃を抑えようと下向きの力を加えてしまうのでトリガーを引いた瞬間にサイティングが下にズレる…」というのをフリンチと言うのだと解釈しました。
このフリンチ、実銃を撃って最初の頃は出ないんです。リコイルに慣れてすらいないから、なにも考えずトリガーを引きます。だから、自分の幻の初弾も、「弾が出るとは思ってもいなかった」からこそ素直にトリガーを引き、25ヤード先のラクタングルターゲットに当たったんです (^^;)
しかし、次第にリコイルに身体が慣れてきたころ、それに対処しようと無意識に身体が動いて、下向きの要らない力を加えてしまい、下に外すようになるんですよね…
エアガンでシューティングをやっていると、たいていの場合、自分は上に外します。オープンサイトだとフロントサイトが出っ張ったまま撃ってしまい上に外す、ダットサイトでも上ずって撃ち急いだとき上に外します。でも、実銃シューティングはたいてい下に外してました。やっぱり、自然にというか、次第にフリンチが出てくるもんなんですね…
そして、イチローさんはそのフリンチにも対策練習があります。それは「フリンチを自覚させること」からです。実弾とダミーカートを5発ずつ、合計10発をシャッフルしてマガジンに込めて、プレートを撃ちました。自分の時は『特訓』でセンター2枚を両手、左側2枚をウィークハンドオンリー、右側2枚をストロングハンドオンリーで、そのシャッフル弾で狙っていったんです。
これ、今度は「実弾が出る」と思ってトリガーを引くわけです。でも、1/2の確率で弾は出ない。その弾が出なかったときが重要で、白いプレートに合っていたダットが、面白いぐらい下にズレるのがよく分かります…orz
このシャッフル弾特訓をやると、自分がいかにトリガーを引くとき、引いた後、銃を振ってしまっているか良く分かりました。実弾が出ると思っているから、意識しなくても身構えているんですよね。そして特訓を繰り返すうちに、意識を「急いで当てる」ことから、「銃口を動かさない」ということに集中するようになり、次第にフリンチが少なくなっていきました (`・ω・́)ゝ
ホント、イチロー特訓は凄いです。あっという間に、自分の弱点を指摘され、その対策方法・対策練習を教えてくれて、もんの凄くレベルアップできたと思います。ただ、そのレベルアップはこれから、エアガン・実銃を何万発も撃って身に着けていかなければならないものであり、一瞬にして点数がアップするわけではないと思いますが、今後、自分が上のセカイに上がるために行うべきことが明確になり、さらにシューティングが楽しくなり、もっともっと撃ちたくてたまらなくなったんです!
自分は先生になんて恵まれているんでしょう! こんな贅沢な特訓、しかもマンツーマンで受けられたなんて、これこそ、3日間のプライベートレッスン+マッチ出場なんて依頼したらウン十万円は必要でしょ(下世話ですみません (^^ゞ)。さあ、みなさん、『イチローハウスツアー』を開始したら、行かなきゃ損々ってことが分かりましたか?w
PS.
余談ですが、このシングルハンドで撃っていたとき、イチローさんに大笑いされたことがあります (^^ゞ ウィークハンドオンリーは上の写真の通り右手を腹に当てていて自然なのですが、自分はストロングハンドオンリーのとき左手を腰に当てるクセがあったんです
クセがあったというか『出来た』ですね。出国直前、自宅でAPS CUPの練習ばっかりやってて、ひたすらワンハンドでブルズアイを撃っていたから、「右手で撃つときは左手を腰に」のクセが出来たんですよ。でね、APSのときはいいんですよ、右肩を前に突き出して撃つから左手は腰にあてて後ろが自然でしょ。
でも、プレートで両手→ストロングハンドオンリーと切り替えて撃つから、左肩が前に出ているんです。その格好で左手を腰に当てると、右手も左手も前で、まるで振り向いて撃っているみたい(^^ゞ
クセ・習慣って、意識していないからこそ、言われてもなかなか治らないし、自然に出ちゃうんですよね。だから、良いクセ・習慣を意識的につけることが重要だと思います
ちょうど昨日、デイブ金子がSHOTSHOWのメディアデーで撃った凶悪な銃のリコイルについて書いていましたねw 自分が撃った銃は9mm、そしてスチールチャレンジ用に火薬の量を減らした弾ですので、デイヴ金子の記事のような物凄いリコイルはないですけど、それでも最初はびっくりするし、制御できません… リコイルばっかりは、トイガンでは練習しようがないもので (^^ゞ
(※これもデイヴ金子と同じく、自分も「プレートが撃ちたいです!」ってイチローさんに直訴して撃たせてもらってますw やっぱり、自分のシューティングの始まりはGunsmithバトン アキバ店シューティングレンジのプレートなので、ぜひとも本物を撃ちたかったのです )
で、実銃のシューティングで、よく話に出てくるのが「フリンチ」という言葉。自分は事前に聞くことなく、現地でも注釈を頼まなかったのですが、体感したところでは、「リコイルに対して身構えてしまい、上に行く銃を抑えようと下向きの力を加えてしまうのでトリガーを引いた瞬間にサイティングが下にズレる…」というのをフリンチと言うのだと解釈しました。
このフリンチ、実銃を撃って最初の頃は出ないんです。リコイルに慣れてすらいないから、なにも考えずトリガーを引きます。だから、自分の幻の初弾も、「弾が出るとは思ってもいなかった」からこそ素直にトリガーを引き、25ヤード先のラクタングルターゲットに当たったんです (^^;)
しかし、次第にリコイルに身体が慣れてきたころ、それに対処しようと無意識に身体が動いて、下向きの要らない力を加えてしまい、下に外すようになるんですよね…
エアガンでシューティングをやっていると、たいていの場合、自分は上に外します。オープンサイトだとフロントサイトが出っ張ったまま撃ってしまい上に外す、ダットサイトでも上ずって撃ち急いだとき上に外します。でも、実銃シューティングはたいてい下に外してました。やっぱり、自然にというか、次第にフリンチが出てくるもんなんですね…
そして、イチローさんはそのフリンチにも対策練習があります。それは「フリンチを自覚させること」からです。実弾とダミーカートを5発ずつ、合計10発をシャッフルしてマガジンに込めて、プレートを撃ちました。自分の時は『特訓』でセンター2枚を両手、左側2枚をウィークハンドオンリー、右側2枚をストロングハンドオンリーで、そのシャッフル弾で狙っていったんです。
これ、今度は「実弾が出る」と思ってトリガーを引くわけです。でも、1/2の確率で弾は出ない。その弾が出なかったときが重要で、白いプレートに合っていたダットが、面白いぐらい下にズレるのがよく分かります…orz
このシャッフル弾特訓をやると、自分がいかにトリガーを引くとき、引いた後、銃を振ってしまっているか良く分かりました。実弾が出ると思っているから、意識しなくても身構えているんですよね。そして特訓を繰り返すうちに、意識を「急いで当てる」ことから、「銃口を動かさない」ということに集中するようになり、次第にフリンチが少なくなっていきました (`・ω・́)ゝ
ホント、イチロー特訓は凄いです。あっという間に、自分の弱点を指摘され、その対策方法・対策練習を教えてくれて、もんの凄くレベルアップできたと思います。ただ、そのレベルアップはこれから、エアガン・実銃を何万発も撃って身に着けていかなければならないものであり、一瞬にして点数がアップするわけではないと思いますが、今後、自分が上のセカイに上がるために行うべきことが明確になり、さらにシューティングが楽しくなり、もっともっと撃ちたくてたまらなくなったんです!
自分は先生になんて恵まれているんでしょう! こんな贅沢な特訓、しかもマンツーマンで受けられたなんて、これこそ、3日間のプライベートレッスン+マッチ出場なんて依頼したらウン十万円は必要でしょ(下世話ですみません (^^ゞ)。さあ、みなさん、『イチローハウスツアー』を開始したら、行かなきゃ損々ってことが分かりましたか?w
このイチローさんとの素晴らしい体験のレポートはまだまだ続きます ( ̄▽ ̄)
PS.
余談ですが、このシングルハンドで撃っていたとき、イチローさんに大笑いされたことがあります (^^ゞ ウィークハンドオンリーは上の写真の通り右手を腹に当てていて自然なのですが、自分はストロングハンドオンリーのとき左手を腰に当てるクセがあったんです
クセがあったというか『出来た』ですね。出国直前、自宅でAPS CUPの練習ばっかりやってて、ひたすらワンハンドでブルズアイを撃っていたから、「右手で撃つときは左手を腰に」のクセが出来たんですよ。でね、APSのときはいいんですよ、右肩を前に突き出して撃つから左手は腰にあてて後ろが自然でしょ。
でも、プレートで両手→ストロングハンドオンリーと切り替えて撃つから、左肩が前に出ているんです。その格好で左手を腰に当てると、右手も左手も前で、まるで振り向いて撃っているみたい(^^ゞ
クセ・習慣って、意識していないからこそ、言われてもなかなか治らないし、自然に出ちゃうんですよね。だから、良いクセ・習慣を意識的につけることが重要だと思います
この記事へのコメント
楽しんでまいりました。
フリンチは事前に理解していたのに、初日の午後には発病しました。
エアガンやってる人間のほうが反動に対応してしまうので、発病が早いようですね。
デイブさんのレポートでのショットショー話や、やっちまった話にご期待ください。
ワテも、今後のツアーに何かご協力できることがあるか、ぶぁかもの連中とも相談します。
今後とも、宜しくお願いいたします。
こんちわっす! お疲れ様でした&楽しかったですねぇ~ ノシ
「発病」 …確かに、フリンチは発病という言葉がふさわしい感じですね。どうしても避けては通れないというか (^_^;)
またどこかのマッチ会場でお会いしましょう! 今後共よろしくでーす!
ショットショーの件で大変お世話になりました、ぶわかもの組の哲也です。
大塚社長のリポートはこれから実銃射撃を目指す方にとって素晴らしい参考書になると思います。私も読んでいて楽しいです。フリンチは全シューターの課題で克服するには大変な道のりを歩む事になるかもしれませんが、大塚社長の果敢な挑戦に触れる事で新たな挑戦者が現れる事を願って止みません。
ツアーの件ではまうさん同様私も協力させていただきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いします。
こんちわっす! ヴァカモノ達もみんな帰って来て、それぞれの日常に戻っているんですね ノシ
(今日、輸送でアキバ店に行ったので、帰国後初で金子君に会いましたが、さっそくイチローツアーとはまったく関係のない業務上のことで叱責してしまいました (^^ゞ )
この一連の「イチローハウスツアー」カテゴリーの話は、あとでまとめて再編集してKindleブックで出版しようと思います (‘・ω・́)ゝ
それこそ、イチローハウスツアーのガイドブックとして、「参加者は全員、俺の本を買って読むように!」と指示を出し、大学の講義で自分の本を買わせて印税を稼ぐ教授のように自分も小銭を稼ごうと思いますw
ではまた、どこかのマッチの会場、もしくはイチローハウスにてお会いしましょう ノシ
空港から現地までの地図だったり、レンタカーのショップとか、途中のスーパーとか…!!
是非とも出版して頂きたいですね…(*´∀`*)
…英会話とかもレクチャー希望♪
…イチローハウスの詳細な場所などはセキュリティの問題上、秘密なんです。
なので、イチローさんのところに行けるのはメンバーの招待が必要であり、これまでもそうだったんです(今回、自分は石井さんに導いていただきました)。
なので、このあと、イチローさんの許可が出たら、自分がメンバーとして適格者を招待して連れていくという形なんです。ツアーといっても完全に一般公募で希望者を全員連れていくわけでなく、自分が「イチローさんのところに連れて行っても大丈夫」と判断した人しか招待致しません。
これからいろいろ書きますが、それでも「自分はイチローさんとシューティングがしたい! 礼儀・仁義は必ず守る!」という方で身元がしっかりした方だけをご招待したいと思っています。
今度は、連れて行った自分の責任になりますので (‘・ω・́)ゝ
もう感覚からして違うというか…前提として「お客様扱いされて当然」では成り立ちませんもんね。
いくら上辺だけ繕っても無意味、認識から改めないと…
今回行かれた方たちもそうやって己を高め研鑽されたわけですね…!!
本当にフリンチは厄介な問題ですよねぇ^^
自分も混合弾やって結構ご指摘をいただきましたよ~~
今度はご一緒に伺いたいですよね。それまでは精進致したいと思います。