最終回!“グランピング”ツーリング
間もなくサポートカーが追い付き、ガイドさんの治療も終えて安全運転で走り出しました。走り出してすぐにガイドさんが横道に反れたので「なにかトラブルか?」とも思ったのですが、昼食休憩でした (^^ゞ
聞けばこの川はウランバートルから流れてきているそうです。この昼食がツアー最後の食事となるわけであり(夕食は到着後、バイクを返してから、ウランバートル市街のレストランを予定)、旅の終わりを感じながらも、爽快な青空ランチでした。
昼食後、しばらく走ると最後の休憩地ですが、その場所は小栗さんが指定… 実はこの写真で小栗さんが指を差している場所は、このモンゴルツーリングのわずか1週間前、小栗さんがスタッフとして参加した『ラリーモンゴリア』のSS最終ゴール地点!この場所にゴールが立っていて、ここで小栗さんは完走したライダー、ドライバーを祝福したそうです。
これは本当に偶然だったのですが、自分たちのモンゴルツーリングにとっても、ここがダート区間の最後で、あとは舗装路の移動だけとなりました。
そして、数十kmを移動し、ウランバートルが見えてきました。バイクの返却は今日これから宿泊するホテルではなく、郊外の出発日に泊まったホテルの駐車場。ウランバートル市街は交通量も路面状況も危険であるし、返却後のトラックへの積み込み作業など、広い駐車場を使える郊外のホテルにしたようです。
これまでの連載でたっぷり書いてきたように、実に素晴らしい至れり尽くせりのサポートで、キャンプツーリングの「楽しさ」の部分だけを抽出して存分に満喫できた5日間でした。
途中で少し出てきましたが、自分の初めての海外ツーリングは1991年、20歳でオーストラリアを走ったときでした。このとき大学生だった自分は、1年間大学を休学し、8か月間、道路のライン引きのアルバイトをして、真っ黒になりながら180万円を溜め、4か月間、オーストラリアを走りました。
このときが初めての海外であり、インターネットもない時代ですから、情報は本と人づてだけ。なにも知らない自分は図書館に通い詰めて、出発前に調べまくりました。
オーストラリアに着いてから、ろくにしゃべれない英語で、あちこちで「なんだコイツ、英語もまともにしゃべれないのか?」とオージーに冷たい視線を浴び、有色人種への差別を感じながら、それでも、聞き取れないような下手な英語を使ってであっても、自分がなにか言わなければ誰も助けてはくれないので、恥をしのんで悔しさをかみしめて必死に交渉し、バイクを買い、走って、泊まって、食べて、生活していました。
限られた予算しかありませんが、オーストラリア大陸を1周するのが目標でしたから、一人でキャンプし、自炊し、「どうやったら、お金を節約できるのか?」ということばかり考えながら走っていました。
この後、自分はバックパッカーでアジア各地を放浪することになりますが、そのときも数ヶ月バイトして(大学時代は、その後、ずっとピザのデリバリーをやってました)、数か月海外を放浪する生活でした。
時間はあれど、お金は限られている若者ですから、一泊数百円の安宿を渡り歩き、苦心して節約し、少ない予算でいかに長く旅が出来るかが主題のようなものでした。このころは、あちこちで見かける日本人のツアー観光客を「自分で何もできない人達」とバックパッカー仲間で言い合い自分達を特別視していました。
そんな海外ソロツーリング、そんなバックパッカーをしていた青春時代、お金がなくて苦労はしたけど、とても素晴らしい出会いがあったし、世界から様々なことを学びました。いまでも残る大切な思い出であり、本当に若いとき旅に出れて良かったです!
…でも、自分も40歳を過ぎて、若いときと同じことをやれと言われても無理です (^^ゞ 仕事をして家族を養い、社長として社員の生活を考えなければならないいま、もうなにもかもなげうって放浪する、旅をするなんてことは出来ません。
限られた時間しかとれないけど、限られた時間だから、そのバケーションの時間は思いきり楽しみたい。今回のモンゴルツーリングは目いっぱい楽しませていただきました (≧▽≦)
いま「グランピング」というのが流行っているそうです。グランピングとは「グラマラス+キャンピング」の造語で、要は「キャンプで自然を楽しむ! しかも、キャンプの不便さや面倒くささは抜きにして、ホテル並みのサービスと快適さで楽しんでしまおう!」という豪華キャンプとのこと。
モンゴルツーリングツアーは、その環境から、ホテル並みのサービスとは言いませんが、昔、ソロキャンプツーリングで、段取りから食事まであれだけ苦労していたことを思えば、バイクははじめから用意されていて、仲間と楽しく走れて、道もガイドが教えてくれて、宿泊場所も食事も用意してくれて、自分達はお客であろ「ただツーリングを楽しめばいい」というのは、なんと素敵なことであり、グランピングツーリングと言えるべきものでした。
今回のツアーは、クルーズインターナショナルさん主催で、航空券からレンタルバイクや現地の食事まですべて込々で31万5000円。これを高いと思うか安いと思うかはその人次第ですけど、自分は30万円分以上の値段では測れないぐらいたくさんの思い出を作れて、十分、元が取れたと思います (^_-)-☆ (お世話になったので最後に宣伝しときますw)
※この連載は『tokkoと行くモンゴルツーリング2014』 のカテゴリにしていますので、ここをクリックすれば25回の連載がすべて読めます(逆順になるので、スクロールして下から読み始めて下さい)
この日の昼食のロケーションがまた素晴らしく、きれいな川のほとりです!
聞けばこの川はウランバートルから流れてきているそうです。この昼食がツアー最後の食事となるわけであり(夕食は到着後、バイクを返してから、ウランバートル市街のレストランを予定)、旅の終わりを感じながらも、爽快な青空ランチでした。
昼食後、しばらく走ると最後の休憩地ですが、その場所は小栗さんが指定… 実はこの写真で小栗さんが指を差している場所は、このモンゴルツーリングのわずか1週間前、小栗さんがスタッフとして参加した『ラリーモンゴリア』のSS最終ゴール地点!この場所にゴールが立っていて、ここで小栗さんは完走したライダー、ドライバーを祝福したそうです。
これは本当に偶然だったのですが、自分たちのモンゴルツーリングにとっても、ここがダート区間の最後で、あとは舗装路の移動だけとなりました。
そして、数十kmを移動し、ウランバートルが見えてきました。バイクの返却は今日これから宿泊するホテルではなく、郊外の出発日に泊まったホテルの駐車場。ウランバートル市街は交通量も路面状況も危険であるし、返却後のトラックへの積み込み作業など、広い駐車場を使える郊外のホテルにしたようです。
5日間、走行距離1200kmほどのモンゴルツーリング、
ついに、ゴーーーーーール!
ついに、ゴーーーーーール!
これまでの連載でたっぷり書いてきたように、実に素晴らしい至れり尽くせりのサポートで、キャンプツーリングの「楽しさ」の部分だけを抽出して存分に満喫できた5日間でした。
途中で少し出てきましたが、自分の初めての海外ツーリングは1991年、20歳でオーストラリアを走ったときでした。このとき大学生だった自分は、1年間大学を休学し、8か月間、道路のライン引きのアルバイトをして、真っ黒になりながら180万円を溜め、4か月間、オーストラリアを走りました。
このときが初めての海外であり、インターネットもない時代ですから、情報は本と人づてだけ。なにも知らない自分は図書館に通い詰めて、出発前に調べまくりました。
オーストラリアに着いてから、ろくにしゃべれない英語で、あちこちで「なんだコイツ、英語もまともにしゃべれないのか?」とオージーに冷たい視線を浴び、有色人種への差別を感じながら、それでも、聞き取れないような下手な英語を使ってであっても、自分がなにか言わなければ誰も助けてはくれないので、恥をしのんで悔しさをかみしめて必死に交渉し、バイクを買い、走って、泊まって、食べて、生活していました。
限られた予算しかありませんが、オーストラリア大陸を1周するのが目標でしたから、一人でキャンプし、自炊し、「どうやったら、お金を節約できるのか?」ということばかり考えながら走っていました。
この後、自分はバックパッカーでアジア各地を放浪することになりますが、そのときも数ヶ月バイトして(大学時代は、その後、ずっとピザのデリバリーをやってました)、数か月海外を放浪する生活でした。
時間はあれど、お金は限られている若者ですから、一泊数百円の安宿を渡り歩き、苦心して節約し、少ない予算でいかに長く旅が出来るかが主題のようなものでした。このころは、あちこちで見かける日本人のツアー観光客を「自分で何もできない人達」とバックパッカー仲間で言い合い自分達を特別視していました。
そんな海外ソロツーリング、そんなバックパッカーをしていた青春時代、お金がなくて苦労はしたけど、とても素晴らしい出会いがあったし、世界から様々なことを学びました。いまでも残る大切な思い出であり、本当に若いとき旅に出れて良かったです!
…でも、自分も40歳を過ぎて、若いときと同じことをやれと言われても無理です (^^ゞ 仕事をして家族を養い、社長として社員の生活を考えなければならないいま、もうなにもかもなげうって放浪する、旅をするなんてことは出来ません。
限られた時間しかとれないけど、限られた時間だから、そのバケーションの時間は思いきり楽しみたい。今回のモンゴルツーリングは目いっぱい楽しませていただきました (≧▽≦)
いま「グランピング」というのが流行っているそうです。グランピングとは「グラマラス+キャンピング」の造語で、要は「キャンプで自然を楽しむ! しかも、キャンプの不便さや面倒くささは抜きにして、ホテル並みのサービスと快適さで楽しんでしまおう!」という豪華キャンプとのこと。
モンゴルツーリングツアーは、その環境から、ホテル並みのサービスとは言いませんが、昔、ソロキャンプツーリングで、段取りから食事まであれだけ苦労していたことを思えば、バイクははじめから用意されていて、仲間と楽しく走れて、道もガイドが教えてくれて、宿泊場所も食事も用意してくれて、自分達はお客であろ「ただツーリングを楽しめばいい」というのは、なんと素敵なことであり、グランピングツーリングと言えるべきものでした。
今回のツアーは、クルーズインターナショナルさん主催で、航空券からレンタルバイクや現地の食事まですべて込々で31万5000円。これを高いと思うか安いと思うかはその人次第ですけど、自分は30万円分以上の値段では測れないぐらいたくさんの思い出を作れて、十分、元が取れたと思います (^_-)-☆ (お世話になったので最後に宣伝しときますw)
ではまたいずれ、モンゴルを、仲間と一緒に走りましょう!
~ 『tokkoと行くモンゴルツーリング2014』 完 ~
※この連載は『tokkoと行くモンゴルツーリング2014』 のカテゴリにしていますので、ここをクリックすれば25回の連載がすべて読めます(逆順になるので、スクロールして下から読み始めて下さい)
『JWCS blog』も更新中 『JWCSポスタルマッチ京都大会レポート』
この記事へのコメント
旅は、終わってしまう事の寂しさと満足感や充足感、そして新たな旅に向けての期待とチャレンジしようという気持ちで満たされますね。
ご購読ありがとうございました! 自分は書くのも楽しみなので、モンゴルツーリングが終わってからも、3カ月間、レポートの執筆を楽しめましたが、それもこれで終わり… ついに旅が完全に終わりました。
この楽しい思い出を胸に、日々の仕事に励み、また次を目指します ( ̄^ ̄)ゞ